第11話 改造を終えて
おばあさんが傘をさしてくれていた。おばあさんはずぶぬれだった。
「あ!ありがとう。あなたが濡れているじゃないですか。」ショーンは立ち上がった。
「マルクス。さあ。帰りましょう。おなかすいてるしょう。」おばあさんはにこにこして歩いていった。
このおばあさん。汚染でやられてる。ショーンは感で思った。ショーンはおばあさんが気の毒に思った。
「この子ったらおかしいよ。ずっと寝てたと思ったら。じっと突っ立てて。」おばあさんはショーンの腕を使うんだ。おばあさんはびっくりした。
「あれま腕が機械だわ。うちの子じゃない。こんな腕じゃない」おばあさんは取り乱した。
「ぼくはマルクスじゃない。傘をさしてくれてたのは礼をいうよ。」ショーンは財布からすこしばかりキャッシュをおばさんのポケットにいれた。そして走ってその場去った。
おばあさんは傘を投げ出して息子を探し始めていた。ショーンは悲しくなってきた。ショーンの母親も汚染で頭がやられていたいたからだ。
雨の中、走っていると迷ってしまい、さっきのレンガの酒場に着いた。あれ?さっきより奇麗な建物に見えるな。
ショーンは出窓を見た。レコードプレーヤーが気になったいた。しかし、出窓にはなにもなかった。おかしいな。ショーンは入り口に近づいた。
[ 会員以外入店お断り]
なんだ?こんな表示なかったぞ。ショーンは混乱した。そのとき電子携帯にホテルから連絡があった。
「よお。もう寝るよ。どこにいるの?」
「おお。キナー。おまえと一杯やりたくてな。酒を買おうとしてたのだけど。いろいろあってね。あと1時間ほどそっちに戻るよ。今夜は飲もう」
「ごめん。もう飲んでる。私寝るね。早く睡眠剤ちょうだいよ。」
睡眠剤はショーンが管理していた。キナーは飲み過ぎてしまうのだ。
「わかった。30分で帰るさ。」ショーンは電子携帯を切った。そして早歩きでkajiwaraの店に向かった。
雷がゴロゴロと鳴り響き、黒猫がゴミ箱をあさっていた。あやしい売人が目で訴えてくる。ショーンはまっすくksp shopに向かった。ようやく店に着いたときにはシャッターが閉まっていた。ショーンは裏口に回った。
そして合図のノックをした。一回、二回、一回のノックだ。しばらくするとカジワラがでた。
「遅かったじゃないか。飲んでたのか?」
「いや。違うんだ。具合が悪くなってちょっと休んでたのさ。改造は終わったかい?」
「とっくだよ。だけどクレジットはもってるのか?2,650,000クレジットほどだぞ。」カジワラは不安そうに聞いた。
「3日後に入金する。おれが払わなかったことはないだろう?」
「そうだな。分かったよ。」カジワラとショーンはガレージに向かった。そこにはシルバーのジャガー電磁車が装甲を取り付けてあり、ボンネットに機銃が着けてあった。ルーフと車両の下にも搭載されていた。
「原子ロケットの燃料をもうひとつもらえるかい?急いで帰りたいので。」ショーンはお願いした。
「いいよ。おまけで着けてやるよ。この時間は気をつけろ。走り屋が多いからな。変なのに絡まれても相手に
するなよ。おまえもいい年なんだからな。」
「ああ。大丈夫だ」ショーンは電磁車に乗りタイヤを格納庫からおろした。電磁車のナビゲーションを起動した。




