愛してるの手紙。
泣きそうな位、眩しい光景に、目を背けたくなる。
さながらそれは、好きだった人が結婚したような。
苦いコーヒーを一気飲みしたときみたいな。
そんなことを言ったら、君はポエムじゃんって笑った。
花が綻ぶように笑う君は、僕の隣を歩く。
一緒に、歩むって決めた運命の人だから…。
ヴァージンロードは、コーヒーのシロップの味だ。
未来予想図ばっかり考えちゃわない?
そう言うと、君は僕の目を見て、私も、と言った。
君はずるい人だ。
君は僕をお化け屋敷まで引っ張って来ておいて、
自分は怖がって僕にしがみついた。
君は可愛い人だ。
僕は君を思っているよ。
思い出が溢れていくたび、愛おしいよ。
この想いも、いつか忘れてしまうのかな。
涙と流れ出していってしまいそうだ。
そっと手を繋いで、微笑んでくれた君。
ずるいことをしようとして、しょっちゅう失敗する君。
失恋したときに側にいてくれた君。
それだけだよ、でも君を
君だけをずっと愛してたから
愛してるから
大層な物語なんて無くても、確かに愛してたんだよ
もっと運命的な出会いが良かったなって
君は言うかもしれないけど…
僕は運命を今になって感じてるよ
惹かれ合っている証拠が目の前にあるんだよ
耄碌すると、言葉に出来ないね、悔しいな
霊界では元気してる?
それとも、僕を見守ってくれてる?
葬式の日、僕は泣けなかったよ
ごめんね
君のことが大好きだからだと思うよ、違う?
ラブレター、恥ずかしがって渡さないで、
ごめんね
でも、君は勝手に見ていたよね、知ってるよ
もう一度会ったら、また結婚式を挙げよう
今度は、ちゃんと渡すよ。
ラブレター…
大好きだよ。ラブレター見ちゃったよ…ゴメンね笑
遺骨は海に撒いてね。
死体遺棄になるからダメなんだっけ?