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42 ヤマダ社役員に

いつも読んでくださってありがとうございます。 スマホの故障等で投稿が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。


このお話は、”大好きな作品にファンレターを書いたのに感想を受け付けていませんって出てきちゃうどうしたら良いんだろうって思っていたらとんでもない事になっちゃった。”


に登場する王妃侍女アイシャのお話です。本編の舞台裏をお楽しみください。

 寝不足と手紙の返答を待つ期待で、騎士団長のアレックスは、一日があっという間に終わってしまった。

団長の行動が少し変だった事については、連日の警備で周りのみんなも寝不足しているので、気にする人はいなかった。昼過ぎの定時報告で、警察が先日捉えた二人の尋問の結果、2回どころか3回も死刑に出来る程に聖女様を冒涜する行いをしていた事を突き止めた為、即刻裁判が行われるという事だった。そのスピード裁判に至ったのは、特許事件~王宮内汚物事件まで指示を出したのが、王の甥マムシヴェルズ伯爵だという事が判明してしまった為で、マムシヴェルズ伯爵の行動は目を瞑れるものでなく爵位を停止し辺境に有る孤独の塔へ蟄居となるという話も聞こえてきた。これ以上の聖女様への直接的な攻撃はなくなるだろうけれども、警戒中にも関わらず、城内で汚物を巻き散らかされたという不祥事を防ぐ事が出来なかった事は、警備に当たるものみんなの汚点として残る。犯行現場は騎士団の持ち場ではなかったにせよ、入り口から建物までの間は騎士団が警備をしていた為未然に防ぐ事が出来なかった事は、騎士団として反省しなければならない。これ以上の失態はよろしくない、ちょっとでも不審な行動を目にした時には直ぐに止められるようにしておかなければならない。夕方まで眠い頭のせいか反省点ばかりが反復されていた。

 夕方遅くになって、件の男性が団長室を訪ねてきた。「元気にしておられましたかな?大分お疲れの様子ですが」と言いながら入ってきた中年男性は、申し訳なさそうな表情をしながら、大事そうにカバンの中から封筒を出してきた。

 あの表情を見ただけで、良くない返事なのは分かってしまった。

「アイシャさんからお返事を頂いて参りました、それでは失礼いたします。」そう言って封筒を机の上に置くと、中年男性はクルリと向きを変えて部屋から出て行った。

 男性が出て行って暫くの間、手紙を手に持ったまま封を開ける事が出来なかった。

コンコンコン、ドアがノックされた。手紙をカバンにしまうと「どうぞ」と返事をした。夜番の隊員が部屋に入ってきた。「失礼します、夜の巡回中ですが、団長殿の部屋に人影が見えていた為、確認に入らせて頂きました。」

「もうすぐ帰るよ、特に何もない安心してくれたまえ」アレックスはそう言うとアイシャからの手紙の入った封筒をもう一度確認してからカバンに入れて、団長室を出て部屋に鍵を掛けるのだった。

 夕日が殆ど消えかかっていて、空が濃い藍色に染まっていた、綺麗だなと思ったけれど、今夜はもう眠った方が良い。頭もまともに働いていないのが自分でも良く分かるから。

アレックスは、自室に戻ると服を脱ぎ散らかし、そのままベッドに倒れ込むと朝まで前後不覚で眠ったのだった。


◆  ◆  ◆

アイシャは、レオナルド様とカオリ殿下の会話を反芻していました、まるで夢のようなおとぎ話のような話がされていたのです。見た事が無いのだけれども、鉄のレールを敷いてこの首都とヴァヴィンチョのある山の付近までを乗り物が通る計画だそうです。

 その他にも電球の寿命をさらに伸ばすためにタングステンと言う物でフィラメントを作ると言っていたけれど、レオナルドさんはタングステンと言う名前を聞いて、聞いた事が無いと頭を抱えていました。今までもああやってあの3人はこの世界に無い物を生み出して来たのですね。

 その夜カオリ殿下のお部屋でホットミルクをいれて差し上げながらカオリ様がニホンと言う世界からこのランスにやって来て苦労した話を聞いている時に、アイシャも子供の時に異世界に行って魔王を倒したり国の運営に携わっていたので、このランスでも重要議題が出た時には議会に参加させて頂いていた事を話すと、かなりとんでもない提案を頂いてしまいました。

 カオリ様は聖女としての活動が加わって、会社の経営に携われる時間が減ってしまうので、領地経営の経験があるアイシャに”ヤマダ社”の経営にも加わって欲しいという話でした。旦那様のウィリアムもレオナルド先生も頭は良いのですが、どちらかと言うと研究者なので、経営者が必要なのだとか、それに今回の裁判で面接をした部外者がスパイだったりと、なかなか信用して任せる事がし難いので、長年王妃様に信用されて国の経営にも関わってきたアイシャならば、このランスにとっても大切なヤマダ社の運営を任せられると思う。その代わり侍女としての仕事は免除すると・・・

少しばかり悩みましたが、これも立派なカオリ様のお手伝いだと思うので引き受ける事にしました。

 翌朝早朝の中庭で、カオリ様とシャーロット王妃とアイシャの三人で今後の事を話しあい、アイシャはカオリ専属侍女という身分はそのままに、ヤマダ社の役員として肩書も持つ事に決まりました。

 そして、カオリ様からかなり強引に次の休みにレオナルド先生とデートをする約束を取り付けられてしまいました。確かにレオナルド先生はとても知的で素晴らしい男性で一緒に居ると胸がドキドキしてしまいます。しかしアイシャは呪いが掛かっているのです。その事はなかなか打ち明けられませんでした。

次回は3月3日頃投稿の予定です。

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