転生を拒絶してもやっぱり転生させられた件
「何、ワシの決めた転生先が気に入らんと言うのか」
バカでかい声をあげたのは転生の神だった
顔は怒りに満ち、目は充血し、こめかみには血管が
浮き出ている。文字通り逆鱗に触れてしまったらしい
「えぇ、スライムなんてまっぴら御免です!」
生きてた頃から屁理屈ばかりかましてたせいか、場を
わきまえず口にしてしまう癖は死んでも抜けなかった
「だがお前がスライムに転生した話を執筆する作者は、
既に現世に転生済だ。あとはお前がその物語に登場す
るだけだ」
人の引いたレールに乗るのが嫌だったのも生きてた頃
まんまだ、これは死んでも死にきれてないのかも知れ
ない、なら俺はまだ生きてる?
「転生の神よ、もしかして俺はまだ死んでないんじゃ
ないのか?」
わずかな希望を胸に聞いてみた。
「阿呆だなお前。死んだから今、転生先を言い渡され
てるんだろが」
それは却下以外の何物でもなかった。やっぱり俺は
死んだのか。
「よし分かった。スライムが嫌だと言うのだな」
「ええ、嫌です!」
「では、メタルスライムに転生だぁぁぁ」
「そーゆー次元じゃ・・・・・・」
かくして俺は、某人気ゲームの敵キャラへ転生されて
しまったという噺。




