第四話 VS誘拐犯
昼過ぎ眠っていると突然フラムに起こされる。
何でもお嬢が街に出ているときに攫われたようだ。
フラムとレライアが護衛についてたらしいが20人ほどに囲まれて粘りはしたが結局攫われてしまったらしい。
それを聞いて俺は即座に気配を探る。俺は気配察知が得意だから街中からでも人の気配を特定できる。
お嬢は....馬車に乗せられて運ばれようとしている!
そのことをフラムに伝え俺は一人で突撃する。集団行動は苦手だから仕方ない。他の奴らもそれを知っているからこの時点で別行動になる。
館の3階から飛び出して空気を踏み台にし前方向に加速しつつ地に降り立ち走り出す。帯剣し忘れたので木の枝だけ拾って駆ける。
人が多い所では空気を踏み台にし空を走りスピードを落とすことなく目的の馬車に追いつく。
もう街から馬車は出ていたが間に合ったことに安堵しつつ上空から様子を観察する。
馬車の中の気配は4つ。子供1人と大人3人。馬車は結構はやい速度で動いてる。下手に止めると危ないため追跡を優先する。
他の街が近づいてようやく速度を落とした。ここがチャンスだ。
空からの奇襲で馬車と馬を連結している部分を壊す。馬だけが走り馬車は速度を落とす。
馬から外された馬車を押さえて中に声をかける
「お嬢を返してもらうぜ。もう逃げられねぇぞ」
中から人が出てくる。お嬢を担いだ状態で。
「こいつがどうなってもいいのか?お前こそ諦めて投降しろ!」
そんなこと言ってるが俺が魔法を構築していることに気が付いていないのでまた空から奇襲することにする。
空から数本の色のない手が生えてお嬢をすくい上げる。それを確認したのちに困惑している誘拐犯を木の棒で殴り気絶させる。
お嬢は気絶しているため抱えて空を走り館に届ける
任務完了