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第三話 夜中の邂逅
お嬢の護衛を始めて4日ほど、この生活が慣れてきたころにお嬢が夜中に声をかけてくる。
「ブレストーお話しよー?目が覚めちゃったの」
日が沈んでだいぶ時間が経つ。後数刻もすれば日が昇る頃合い。
「お嬢さすがに起きるにはまだはやすぎるぜ。ベッドに潜ってればまだ眠れるはずだ」
「でも他の二人とはお話できる時間あるのにブレストとお話できないんだもん」
「そりゃお嬢が寝てる時間しか護衛してないからな。当然だな」
「だからお話しよー?」
「お嬢、それとこれとは話が別ですぜ。寝てもらわないと俺が怒られちまう。夕方には俺も起きてるはずだからその時間にしてくだせぇ」
「えー...夕方は遊びに行くんだもん。そんな時間ないよ」
「それなら仕方ないな。お話はまた別の機会にだ。ほらもう寝な」
「やだぁー」
「わがまま言っても変わりませんぜ。ほれ寝た寝た」
そういって部屋の中へ強制連行。