プロローグ 作品の中の設定など
新作を書きます。
結構設定だけ考えての見切り発車なので、温かく見守っていただけたらと思います
この世界では人、動物、魔物などすべての生き物に魂がある。
そして、魂には色、形、輝度がある。
色は属性や相性を、形は向いている職業などを、輝度は魂の強さを表している。
例えば、色は、代表的なものはこんな感じだ。
赤・・・火属性
青・・・水属性
緑・・・木属性
黄・・・土属性
紫・・・雷属性
白・・・光属性・無属性
黒・・・属性ではなく魔に組する悪人
これ以外にもレアな色、様々なものがあるらしい。
因みに、黒であっても、確実に悪人になるわけではなく、
その可能性がかなり高いという感じだ。
また、形は以下のようになっている。
クラウン型・・・王族や貴族
スペード型・・・戦士系、剣士系
ハート型・・・僧侶系や教会務め
ロッド型・・・魔術師系
ダイヤ型・・・商人
スパナ型・・・職人、メカニックなど
クラブ型・・・農民
フット型・・・斥候、盗賊など
形は他にも様々なものがあるが、
大体はこの8つになる。
また、勇者はスター型になったり、色は虹色になったりするらしいが、
王国の歴史上、未だにその形を言い渡されたものはいない。
魂鑑定が始まるより過去にはいたらしいが。
さらに、輝度は5段階に分かれていて、
☆1 一般人、その他大勢。
☆2 才能がある人材。
比率は20%位。それなりに居る
☆3 才能に溢れ、頭角を出す人間。
比率は5%位。
☆4 稀に見る神に愛された天才。
比率は1%位。
☆5 伝説に名を残す存在 。0.1%未満。
と考えられている。
スペード型だと、輝度が低いと戦士に、輝度が高いと剣王や剣聖と呼ばれる存在になることが多い。
色はかなり強い特性があるので、覆すことは難しい。
まれに生まれつき複数の色を持つ存在や、
後から別の色をプラスで手に入れる強者もいるが、
基本的に生まれながら備わっているものは変えようがない。
そして遺伝はしないため、赤い魂の両親から青い魂の子供でも生まれることもある。
一方、形や輝度は本人の努力しだいで何とかなることも多い。
例えば、赤い魂の者が、青の水魔法を手に入れることは不可能だが、
スペード型の魂でも魔術師になれるし、ロッド型の魂でも戦士にはなれる。
但し、形は変わらないし、向いてないのでひたすら努力するはめになるが。
大体の人は、色と形の組み合わせで職業を決める目安にするのが普通だ。
また、初めは輝度が低くても上げることは努力次第で可能だ。
歴史上の英雄である『剣神ガルベス』は初めは輝度1だったが、
5まで上げた化け物として有名である。
そして、魂の色、形、輝度を識別することが出来る者のことを「魂識士」という。
魂識士は、自らの魂が無色、かつ無形であり、
自らの魂に相手の魂を映すことで鑑定をする。
そのため、魂識士自体は他の才能が全くない。
もちろん、魂識士自体が数十年に一人いるかくらいのレア度なので居ない国も多く、
そこは所持している国に対し、多額の金が動き、出向いてみてもらうことになる。
だから魂識士は全く才能がなくても、
重宝され、かつ、国や教会に保護され、さらにかなりの発言力と、豊かな生活が保証される。
所謂勝ち組になるわけだ。
全世界の全種族の人間は6歳になったら魂識士に魂を鑑定してもらう。
これは各国で結ばれた条約で決まっているため、亜人、エルフ、奴隷でも例外はない。
これは各国が勇者を探しつつ、黒い魂を持つ極悪人になりそうな人材を事前に見つけるためである。
ちなみに、黒い魂を持っていたとしても、犯罪を犯すまでは監視されるくらいで、
すぐに逮捕されるわけではないが、
ハンデがあるとすれば、黒い魂持ちは要職に就くのは不可能である。
逆に才能に恵まれた魂を持っていた場合は奴隷から抜け出せるため、
奴隷達も喜んで鑑定を受ける。
親が奴隷になると、子供も奴隷になることが多いが、覆せるチャンスでもあるのだ。
なぜなら魂の色、輝度は全く遺伝しないし、
形もクラウン以外は遺伝はしない。
もし自分が賢者や剣聖なら・・・
勇者じゃなくても人生の一発逆転が出来るわけだ。
これはそんな世界で、
一人の少年が成長していく物語である。
https://ncode.syosetu.com/n1705er/
「とある天才が異世界でも規格外だった件」
以前まで書いていたものです。ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。