社会人
下ばかり向いている人を見ているのは
下ばかり向いている僕だ
僕に上を向かせようとする人も
一周回って下ばかり向いていた
やる気の仮面からどうしもない悲しみが滲み出ていた
外す勇気もないくせに…
生きるために仕方ないと
嘘をついた
けれども、それが本当に嘘だったのか
今では見当がつかなくなった
過ぎる時間への嫌悪もなくなった
向上心がないからだ
気づいたら時間が回っていた
僕は機械になってしまったようだ
落ち着いて呼吸が出来る頃には
腰の曲がったおじいさんかも