崩落都市Global外伝・ユウタの章
「ここはどこだ…?」
目の前には見たことがない光景が広がっていた。
「ミナトー怖いよおー」
「おちつくんだユウタ」
僕はミナト、カナと少し怯えながら歩いて行った。もしかして戦争でもあったのか?不安そうに歩いて行くと、1人の少女が目の前にいた。
「誰だろ、何かありそうな感じがする…」
近寄ろうとすると突然闇が僕だけを包みこんだ。
「誰か助けてー!ミナトっ、カナーっ!」
「はっ…!ゆ、夢か…」
自分の部屋にいた…夢でよかった…そんなことを思いながらベットから出た。
「ミナトに相談しようかなー…」
いつものように朝食のトーストにジャムを塗り、学校へ歩いて行った。
「ユウター」
教室の隅っこで夢のことを考えていたら親友のミナトに声をかけられた。
「ミナト!あっ、そうだ!相談に乗ってくれないかなー?」
「いいけど?なんかあったの?」
「なーんか変な夢みたんだよねえ」
ユウタはミナトに今日見た夢のことを打ち明けた。
「夢?気にしなくていいとおもうけど?」
「だよねえー」
だろうな。考えすぎた自分がバカだった。だよね。気にしなくていいとおもうけどね。
「もしかして正夢だったり…とかあったりして?」
うわっ、カナかよ……ちょっと苦手なタイプだ。もう小さい頃からケンカなんて日常茶飯事レベルだった。まあ今もだが。
「そのどっかのんきな誰かさん(ユウタ)が見た夢が現実になるかもよー?」
「僕ねえ、そういう迷信は信じないので。あとこの夢さ、ミナトとどっかのうるさい誰かさん(カナ)もいたよ?」
「夢が現実かあ……まーまーユウタ、カナ、気にすんなよ!ほら、授業始まるしさ!」
正夢……まーそんなのないか。そんなのなんて……ない……
「まだ気にしてるのか?そんなん気にしなくていいって!」
昼休みになってもそのモヤモヤは消えることはなかった。
「カナにいわれたこと、気にしてるのか?」
「……うん、まあ」
「きっとカナはユウタの心が和むようにいったんだよ。気にしなくていいって!」
そうだと信じている。いや、そうであってほしい。
「じゃあミナト、僕は先に教室戻っとくよ」
「おう、また後でな」
そもそもカナ!なんで正夢のこといった?そういうのいうなよ!おかげで一日そのことで頭がいっぱいになりそうだ。もういい、いいんだ。
「忘れよう」
今の僕は気づいていなかった。この夢が本当のことになることなんて。
そしてその出来事をきっかけにかけがえのない仲間に出会えるなんて。
崩落都市Global外伝ユウタの章どうだったでしょうか?
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