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NICO & VAN (ヴァン視点)  作者: 美音 コトハ
15/15

第一回モフモフ会議

本編『シン様と仲良しさん』の間の出来事です。

「第一回モフモフ会議を行う。一同、礼」


 ぺこっと皆で頭を下げると、すぐに固い雰囲気は崩れる。


「おやつをいっぱい持って来たのキュ。皆で食べるのキュ」


 クマちゃんが大きな袋を担いで……というか引き摺って運んでいたのはお菓子だったらしい。


 白い袋からは飴、チョコレート、マシュマロ、クッキー、ドライフルーツ、ナッツなどが出て来る。


「おいしそう~。マシュマロがいいな」

「俺はクッキー」

「いいキュよ。全部開けちゃうのキュ」

「わーい! 私はチョコがいいな」


 全員の動きが止まる。顔だけが外に出ているモコモコの羊の着ぐるみで、カハルちゃんがナチュラルに混じっている。いつの間に来たんだ?


「…………まぁ、いいか」


 全員が同じ結論に達した。一応モフモフだし可愛い生き物だから、それでよし。


 今日のメンバーは、俺とニコ、クマちゃん、ピーナちゃん、ヴィーちゃん、カゲちゃんである。場所はリベル伯爵の個人図書館をお借りした。


「皆さん、お茶をどうぞ」

「ありがとうございます」


 執事さんが紅茶を持って来てくれた。開いた扉からはメイドさん達が興味津々という顔で見ている。残念だが期待に応えられる程の事は特にしない。お菓子を食べて喋るだけだ。


「こちらのお菓子もどうぞ」


 オレンジやグレープフルーツだろうか? それらが生クリームの中にたっぷり入ったロールケーキが配られる。


「ニコ、涎注意報」


 ニコが慌てて口を両手で抑えながらも目が釘付けだ。メイドさんの「きゃーっ! 可愛い!」という小さな声を全員がキャッチしたようで、視線が一斉に扉に向かう。獣族は耳が良いのである。


「そんなに喜んで頂けると、当家のシェフも――あのように喜んでおります」


 執事さんが扉の外でガッツポーズをしている人を苦笑しながら示す。どんどん人が増えて男性の使用人さんも来ているが、仕事はいいのだろうか?


 とうとうご主人様がやって来た。


「こらこら、今日の集まりは人間が入ってはいけないのだよ」

「でも、リベル様、可愛い過ぎて目が離せないんです!」

「クマちゃんがナッツを食べる姿が可愛い~」

「皆さん、ごゆっくりとお過ごし下さい」


 そんな声を押し出すように執事さんが笑顔で扉を閉めて行く。


「あ~、そんな~」

「ほら、仕事に戻って下さい。シーツを洗うのでしょう?」

「うぅ、すぐそこに居るのに見られないなんて……」


 渋々という感じで気配があちこちに散らばって行く。世の中、モフモフ好きが結構多いのだな。


「今日の議題は何にするの?」


 ニコがロールケーキを幸せそうに頬張りながら聞いてくる。


「特に考えていない。皆が喋りたい事を喋る」

「そっか。このケーキはフルーツの酸味もあっておいしいよ」


 取り敢えず食べるか。――うん、ニコの言う通り美味い。これなら何切れも食べられそうだな。


 カハルちゃんが食べる姿を見守りながらお茶を飲む。フォークを手に持っているから眠ってしまうと危険なのだ。


「このメンバーの共通の話題って何かな?」


 カハルちゃんの質問に、全員で天井を見上げながら考える。闇の国だから昼間なのに光球が浮かんでいる。光……闇……。


「――ダーク様!」


 全員の声が合わさって思わず笑う。


「ダークって獣族に知り合いが多いんだね」


「そうですね。でも、ダーク様自身は動物を飼っていないんですよね。そこが前から不思議だったんです」


「喋れる子がいいんじゃないキュか?」

「ああ! そうかもしれませんね。クマちゃんはダーク様が好きですか?」

「そうキュね。カッコイイのキュ。クマもマント欲しいキュ」


 ハンカチを結んであげると感激した様にクルクル回っている。


「フハハハでキュ! 我の前にひれ伏せでキュ~」

「ははー、クマ様」


 全員で笑いを堪えながら頭を下げる。ちょうど下を向けて良かった。


「くまちん、ダークのイメージはそんな感じなの?」


「キュ? 黒のマントって悪の帝王みたいでキュ。特にダークしゃんとは関係無いのキュ」


「ヒョウキ様のお城は悪の帝王っぽい。仕掛けだらけ」


 カゲちゃんは食べやすいように、二足歩行型に変わっている。まるで狼のぬいぐるみのようだ。あの形の時は言葉も発せられるのだな。


「ヒョウキしゃんは喋ると王様らしさが消えちゃうから駄目なのキュ」


 誰も反論できない。黙っていると恰好良いのだが……。


「じゃあ、くまちんは一番帝王っぽいのは誰だと思う?」

「それは勿論、シンしゃんなのキュ」

「お父さん? そうかな?」


 カハルちゃんには優しいお父さんだが、全身の血が凍りそうな殺気を放ったりする時があるので、俺達に異論は無い。


「にゃんちんは誰だと思うキュ?」

「ん~……モモさん?」

「あ~」


 全員が納得して頷く。あのお方も中々に恐ろしい人だ。それに豪華な衣装でも着こなせそう。


「あれ? ピーナちゃんやヴィーちゃんもモモさんを知っているの?」

「はい。主に悪い噂ですが……」

「お得意様ウチャ」

「え⁉ そうだったんですか?」

「そうウチャ。モモ様がジャラジャラ王様用によく注文してくれるウチャ」


 ジャラジャラ……。ヴィーちゃん正直だな。俺も否定はしないが。


「モモ様自身は注文しないんですか?」


「あるウチャよ。でも、気に入った物を大事に長く使う人ウチャ。そんなに数は要らないウチャ」


 モモ様は華美な装いはあまり好きじゃないようだからな。でも、あの人自身が華やかな雰囲気があるから、シンプルな物を着ていても自然と目立ってしまうが。


「ヒョウキ様は頼む?」

「無いウチャ。宰相様はプレゼント用に何回か注文してくれたウチャ」


 ふむ。お二人共、装飾品はあまりしていないからな。


「情報を言ってもいいのか?」


 カゲちゃんが不思議そうにしている。情報収集の仕事をよくしているから、そういう事は気になるのだろう。


「ここに居る皆は信用しているウチャ。口が堅い子ばかりだから心配していないウチャ」


 ニコはポロッと言いそうで言わないからな。自身の気持ちなどはよくダダ漏れさせているが。


 カハルちゃんが眠そうなのでフォークを貰う。深く腰掛けさせて頭を撫でてあげると、幸せそうな顔で眠ってしまった。


「可愛いウチャ。カハルちゃんはちなみに誰が好きウチャか? 周りに美形だらけウチャ」


「やっぱりシン様じゃないですか? お父さんが一番だと思います」

「ニコちゃん、恋愛感情の方ウチャ」


 カハルちゃんが恋愛? 考えるまでもなく無いなと思う。


「カハルちゃんは恋愛に興味が無いみたいですよ?」

「恥ずかしがっているとかでしょうか?」


 ピーナちゃんが首を傾げる。リスさん可愛い。ムギュッと頬を手で挟みたい。


「いえ、本当に興味が無いみたいです。ダーク様が千年以上、誰も選ばなかったって言っていましたよ」


「でも、平和になったウチャ。これから可能性があるかもしれないウチャ。ニコちゃん達は誰と仲良しになって欲しいウチャ?」


 既に十分仲良しな気がする。という事は、やはり誰にもチャンスは巡って来ないか?


「新手が出て来るかもしれないのキュ」


 クマちゃんがワイルドさを出したいのか、マンゴーのドライフルーツを片手で握って、ブチッと噛み千切ろうとしている。


「ムキュキュキュ……か、噛み切れなかったキュ」


 あの小さいお口では無理だ。両手で握り直して端っこを齧っている。


「切ってあげる。お皿に置いて」


 カゲちゃんが闇のような体を伸ばすと、お皿に置かれたマンゴーを一センチ角に切り刻む。


「凄いキュ! それ体の一部でキュか?」

「そう。刃物のようにも出来る。他のも切る?」

「お願いしたいキュ」


 パイナップルや杏などが次々と切られていく。便利な使い方が出来るのだな。その時、ノックがされて、カゲちゃんがシュルンと体を元に戻す。それを確認したニコが答える。


「はーい、どうぞ」

「失礼致します。お茶のお替りをお持ちしました」


 執事さん凄い。そろそろ貰おうかというタイミングで持って来てくれた。


「ありがとうございます。このロールケーキはとってもおいしかったです。もっと食べたくなっちゃいました」


「それは嬉しいお言葉です。――実は張り切ってお土産用をいまお作りしています。後でお持ちしますね」


 途中から小さな声で教えてくれる。きっとシェフさんが黙っておくようにと言ったのだろう。


「わぁ~、楽しみです! シン様達にも食べさせてあげられます」

「ふふふ、お優しいのですね。きっと喜んで下さいますよ」


「はい! 執事さんもお菓子をいかがですか? マシュマロとかおいしいですよ」


「よろしいのですか? では、一つだけ頂きますね」


 マシュマロを口に入れて、「しーっ」と唇に人差し指を当てる。勿論だぜ! という感じで俺達も真似する。


「あーーーっ、ずるいですよ! 私もお茶を淹れてあげたいです!」


 どうやらお菓子を食べたのを見ていた訳ではないらしい。メイドさんが走って来ようとすると、男性の使用人さんが肩にガシッと手を掛ける。


「待て待て。この大量の洗濯物を俺一人で干せと?」

「あなたなら出来る! 任せたわ!」

「ふざけるな! ほら、こっち来い!」

「あ~~~、私のモフモフ~……」


 ズルズルと引き摺られて、声が小さくなっていく。


「大変失礼致しました。再教育致しますので、どうかお許しを」


「ウチャチャチャ、いいウチャ。面白いウチャ。なに考えているか分からない人より、よっぽどいいウチャ」


 ヴィーちゃんが笑って手を叩いている。俺達も特に嫌悪感などを抱いていないので、問題無しだと頷いておく。


「お許し頂きありがとうございます。お困りの事がございましたらお呼びくださいね。失礼致します」


 叱られないと良いが。そう言えば話が途中だったな。


「ニコはカハルちゃんが誰と仲良しだと嬉しいんだ?」


「僕はカハルちゃんが幸せで、僕達を遠ざけない人ならいいよ。僕だってカハルちゃんが大好きだから、そこは譲れない所かな」


「確かに。動物が嫌いな人だと困る」

「じゃあ、ダークしゃんでいいじゃないキュか」

「そうですね。シン様も許可していましたし」


「おぉ、ダーク様がついに結婚ウチャか⁉ 結婚指輪とかはウチャが気合を入れて作ってあげるウチャ!」


「――一番の問題はカハルの気持ちが俺に向くかだがな。こんな楽しそうな所には俺も是非呼んで貰いたいものだ」


 出た、ダーク様。楽しい事は確実に嗅ぎつけて来る。


「ダーク様はモフモフじゃないから駄目なんです。今日はモフモフ限定なんですよ」


「カハルも混じっているじゃないか。俺は駄目なのか? 狼の着ぐるみでも着てやるぞ」


 ダーク様なら本当にやりそうな気がする。顔だけ出た姿を想像したのかピーナちゃんが小さく体を震わせている。


「笑ったな、ピーナ。リスにしてやろうか?」

「ふふふ、止めて下さい。また想像してしまいました」


 大きなリスのシッポを振りながら歩くダーク様。……確かに笑えるな。だが、顔に出すとお仕置きされそうなので耐える。


「ウチャチャチャ!」

「ブキュ! モキュキュキュ!」

「あはははっ」


 爆笑だ。俺は知らない……。カゲちゃんとピーナちゃんと共にコソコソと距離を取る。


「ほぉ? そんなにお前達の頭の中では愉快な姿だったのか。では、その頭の中を見せて貰おうか?」


 拳でこめかみグリグリの刑に処せられている。カゲちゃん達と共に合掌しておく。尊き犠牲が払われた。


「いたっ、いたたた!」

「キュ~ミ~、ヘルプキュ~」

「痛いウチャ、ウチャ! ウチャ~ッ!」


 逃げてもすぐに捕まってしまう。俺達の足では、足長さんからは逃げられないのだ。


「――ふわぁ……。ん? ダークが居る……なんで?」


 もう一度眠りそうになりながら、カハルちゃんが首を傾げている。その姿を見ると、ダーク様は三人をポポイッと離し、カハルちゃんを抱っこする。


「可愛い恰好だな。食べてしまうぞ?」

「ふふふ、狼さんなの? でも、おいしくないよ~」

「おいしいに決まっているだろう。俺はカハルが大好きだからな」

「えへへ、私もダークが大好きだよ」


 逃げて来たクマちゃん達と共に顔を見合わせる。完全に親愛の情だ。甘酸っぱい思いなど欠片も無い。


「でも、ダークしゃんは恋愛でキュ?」

「そうウチャか? そうだとしたら振られまくりウチャ。不憫ウチャ」


「大好きならどっちでもいいんじゃないですか? 男性として見てなくても好きなんですよね?」


 そろそろ気付いた方がいい。背後に立っているダーク様の黒い笑顔に。俺はカゲちゃん達と共に徐々に後退って行く。


「ヴァンちゃん、どうしたの?」

「ウチャ?」

「キュ?」

「――そんなにお仕置きをして欲しいのか?」


 地の底から響くような低音ボイスに三人がギギギッと振り向く。


「「「ギャーーーッ!」」」


 叫んでバラバラに逃げて行く。


「こらっ、待て!」


 俺にカハルちゃんを預けると追いかけっこが始まる。ぼーっと眺めていると、扉が慌てたように開かれて執事さんが入って来る。


「悲鳴が聞こえましたが、どうしました⁉ え? ダーク様、いついらしたのですか⁉」


 そこにメイドさんの一人がひょこっと現れる。


「ついさっきですよ。モフモフちゃん達を驚かせたいから、黙ってろって言われました」


 執事さんは頭が痛いのか、こめかみに指をあてている。ダーク様は自由人だからな。


「見ろ、大漁だぞ」


 捕まって腕に抱えられているニコ達の目が死んでいる。これからされるお仕置きを想像しているのだろう。


「……良かったですね。ですが、心臓に悪いので私には教えて頂きたいのですが」


「そうか、すまなかったな。お前も共犯希望か。よく覚えておこう」


 そうじゃないという言葉を執事さんが飲み込んだようだ。取り敢えず教えて貰えればいいと思ったのだろう。


「さぁ、何をしようか? なぁ?」


 ニタァと笑われて「ひっ!」とニコが悲鳴を漏らす。クマちゃんとヴィーちゃんはガタガタと震えながら見上げている。


「ダーク楽しそうだね」

「うむ。俺達はお茶を楽しむ」

「助けないのですか?」


 ピーナちゃんは見慣れていないので不安そうにしている。


「大丈夫、本気じゃない。ナッツを食べよう」


 カゲちゃんに言われてもまだ心配そうだ。このままでは気になって楽しめないだろうから、最終兵器を投入だ。


「カハルちゃん、頼みます」

「了解。ダーク、一緒におやつを食べよう」

「ああ」


 急に興味を失ったように三人を離す。ポカーンとしているのを楽しそうに見やってから、カハルちゃんの隣の席にちゃっかり座る。


「ダーク様、そこは俺の席。膝に乗らせて下さい」

「そうか、すまんな。――ほら」


 クッキーを齧っていると、納得いかないという思いと、安堵したような思いを合わせた顔で三人が席に着く。


「くくくっ、何だ、そんなにお仕置きして欲しかったのか?」


 凄い勢いで三人が首を横に振る。必死さがちょっと面白い。


「カハルはどれを食べたいんだ?」

「チョコがいい」

「好きだな。ほら、口を開けろ」

「――えへへ、おいひぃ」


 撫でられているカハルちゃんは満面の笑みで本当に幸せそうだ。俺はダーク様も大好きだから、今の距離感がとても好きだ。普通に俺も同じ空間に居させてくれる。


 楽しそうに話す二人を見ながら考える。俺は結婚する気が無いので、カハルちゃんが望んでくれるならずっと側に居たい。もし、二人が結婚したら俺は排除されてしまうのだろうか?


「ヴァン、眉間に皺が寄っているぞ。悩み事か?」

「……ダーク様は俺を側に置いてくれる?」

「ん? お前が望んでくれるなら置くぞ。俺はお前が大好きだからな」

「お嫁さんがもし居ても? 俺が嫌われてしまっても?」


 これはカハルちゃんの時もそうだ。ダーク様以外のお婿さんを貰った時に俺はどうなってしまうのだろう?


「ヴァンを嫌うような嫁など貰うか。カハルだってそう思うだろう?」


「うんっ。私の大事なヴァンちゃんを嫌いなんていう奴は、空の彼方に殴り飛ばしてあげるよ!」


「おぉ、カハルちゃん過激」


「でも本当の気持ちだよ。それに結婚しないもん。お父さん達とずっと暮らすんだ~」


「俺の最大の敵はシンか……」


 膝をポシポシと叩いて慰めながら嬉しさを噛み締める。俺の未来は心配要らないらしい。ニコ達が優しい顔で俺を見ている。恥ずかしかったので、クッキー二つで目を隠す。


「ぶっ! ヴァンちゃん、面白い顔になっているよ」

「ウチャチャチャ! いけてるウチャ。ウチャもやるウチャ!」

「クマもやるキュ~」


 そこに執事さんが入って来る。


「失礼致します。お土産のロールケーキをお持ちっ⁉ ――ぶはっ」


 俺達のお菓子の目を見て早足で去ってしまった。


「長い付き合いだが、あいつの噴き出した姿なんて初めて見た。お前たち凄いな」


 褒められた。目を隠していたクッキーを食べていると、執事さんが平静な顔で戻って来る。


「……ゴホン、失礼致しました。ロールケーキをお持ち致しました。早めにお召し上がり下さいね」


 微妙に俺達から視線がずらされて拳が握られている。笑うのを耐えているらしい。それに気付かずに、クマちゃんがレーズンやカシューナッツなどを目の所に持って行く。おー、カシューナッツは笑っているように見える。


 執事さんの体の揺れが激しくなってきた。苦しそうなので、そろそろ解放してあげよう。


「それでは、第一回モフモフ会議はこれで終了とする。次回も楽しく過ごそう。解散!」


「ありがとうございました!」


 皆でぺこっとお辞儀してお土産の袋を持つ。一人一本なんて素晴らし過ぎる。


「ダークはうちに来る?」

「ああ。俺は遅く来たから喋り足りない」


 この言い方からすると第二回も来るつもりか。その時は狼の着ぐるみを参加条件にしよう。きっと楽しくなるに違いない。今から待ち遠しい二回目に思いを馳せた。


カハルがモフモフを逃す訳がありません。ちゃっかり参加です。

カハルの着ぐるみはシンが作りました。ダーク用もシンが聞いたら悪ノリして作ってくれそうですね。

全員目のやり場に困る着ぐるみ姿のダーク。きっと堂々としているに違いありません。側で見たら凄いインパクトがありそうですね。

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