高校のジャングルジム
『文化祭当日』
「出来たーーーーーーーー!」
午前七時頃、ようやく僕たちは
クラス皆で作った皆が写った写真で作った
旗だ。おそらく普通の国旗よりも大きいのではないか
「やっと出来たねぇ~」
「ビューティフルでーす♪」
葵とラムさんが口々に賞賛する
まあ、結構きれいだよな
「よし、これ飾ったら後は自由だ。鐸、旭、手伝え」
なんで僕入ってるんだ先生。カフェいかせてくれ
「ほら、いきましょ鐸ちゃん。確か校庭のはしっこのジャングルジムのてっぺんに飾るのよね」
旭が確認してくるため、一応頷く僕
高校にジャングルジム?と思うかもしれないが
ジャングルジムの高さは尋常じゃない
いまだ登り詰めた人はごくわずかという
その噂を聞いて、一回も登ったことは無かったのだが
旭は登ったことあるのか?
「何いってんのよ鐸ちゃん。乙女はそんなものに登らないの♪」
乙女じゃないから登ったことあるんだな。なるほど
「ほれついたぞ。噂には聞いていたが大きいな」
二階堂先生は虫を潰したかのような顔をしてから
僕たちに振り向く
「さて、二人で協力して飾ってくれ。今日一日は外さないから大丈夫だ」
別にそんなこと心配していない
ただこのジャングルジムをどうするか・・・・
「鐸ちゃん、はしごとかなかったかしら?」
はしご?たしか前に壊れていて廃棄したような
「じゃあ意地でも登らなきゃいけないのね。仕方ないわ。頑張りましょ鐸ちゃん」
言われなくてもそのつもりだが・・・・やれやれ
・
・
・
・
はあ・・・・はあ・・・・
「鐸ちゃん不甲斐ないわね~女に嫌われるわよ?」
お前がどうかしてんだよ!
無理だわこんなの!なんで頂上にいるんだよお前!
「・・・・やはりか」
二階堂先生がなにか呟いた後、そのままどこかへいこうとする
僕は頂上でどや顔してる旭を無視して先生についていくと
「キャーーーーーーーー!」
いきなり、女の悲鳴が聞こえた
僕は先生を置いて声のする方に急ぐと
廊下に不良がたむろっていて
そこに、葵が捕まっていた