気になる人(・ω・ ´ )?
昼休み。いつものお気に入りの場所ではなく
中庭にやってきていた。
僕が来たときにはもう、湊さんは来ていた
「あ、鐸さん!来てくれると信じてました♪」
同じクラスなわけだから別行動しなくてもいいような気がするが
そこは気にしないでおこう
「鐸さんの好みを聞いてなかったのでお口にあうか分かりませんが・・・・」
そう言って僕が食べても恥ずかしくない弁当箱を出した
開けてみると肉食ではないと判断したのか
野菜3割、肉3割、ご飯4割というようなものだった
意外と苦手なものはなく、逆にほとんど好きなものであった
一口食べて思ったこと。料理上手いな
「誉めても食後のデザートしか出ないよ~~?」
出るのかよ。まぁもらっとくが
あれ?湊さんは弁当ないの?
「湊さんは絶賛ダイエット中なのです!なので今日の昼飯は抜きなのだぜ!」
・・・・三食のうち一食ぬくと
逆に太ると聞いたことあるけど
「なんと!衝撃の事実!?やってしまいました~」
やれやれ、これ半分やるから
「いや、鐸さんに迷惑かけるにはいけません!今日は我慢します!」
そういった瞬間、ぎゅるるるとお腹の音がなる
・・・・体は正直だな
「は、恥ずかしい~聞かれたくない音ランキング4位のお腹の音が鳴るとは」
顔を真っ赤にしてそう言う湊さん。
いやなんだそのランキング
はいはい。口開けて
「うぇ!?い、いや自分で食べれますよ!」
え、そーなの?
「初知りみたいな顔しないでくれます!?」
「ははは、やっぱり面白いね、君」
そう言ってから、あっと思ってしまった
ずっっっっっと無口だったのに
口を開いてしまった。
「え、鐸さん、喋ってる?笑ってる?」
君は僕のことをなんだと思ってるんだ
ちゃんと喋るし笑える
「鐸さん普通に喋れるのに、なんでそんなに無口なの?」
・・・・なんでだったかな。忘れてしまった
「湊さんの前ではきちんとお話をしましょ♪いいでしょ?」
気が向いたらね
僕はそう言ってその場をあとにした
・
・
・
・
喋る、か。
できればいいな
「なにをですか?」
なにをって、喋ること・・・・ん?
気がつくと僕は一年生教室の廊下を歩いていた
目の前に赤というか、朱色くらいのみつあみをした女の子がいる
お前、なんで僕の心のなかを?
「やっと会えた♪先輩♪」
千晴「ハロー♪次回予告の時間よん♪」
無口な鐸がしゃべったことにより
鐸はなにかしらの心を持ち始める
そんな時に謎の美少女登場!
その少女の正体とは!?
次回!『新たな刺客』
千晴「次回も読まなきゃお仕置きしちゃうぞ♪」