廃炉
やっぱり、炎属性を描くのは苦手です。
くたびれちまった情熱の墓標
ひんまがった煙突から 咳き込むように煙を吐く
燃えかすたちの生まれ故郷
膝丈にまで灰を積もらせる
無念は踏み越えられぬ砂丘
瘤のない駱駝をひいて
伏して斃るるも 途半ばに至らず
かつて 身に宿していた火の龍が
鱗を剥がし その爛れた肌を晒すんだ
足掻けるうちは 足掻けばいいが
滅びるときは 滅べばいい
やがて うち捨てられて廃炉に
こときれちまった情熱の遺骸
ねじまがった火かき棒が まさぐるように手をのばせど
消し炭たちのいない未来
跡形もなく塔は焼け落ちる
無残に蹂躙られた花片
翅のない蠅がたかって
秘して黙すれば 泣き言さえ響かず
かつて 天に舞っていた鳳凰が
蘇りをやめ 眠りについた日に悟るんだ
居座るうちは 居座りゃいいが
去るべきときは 去るしかない
誰も 逃れられない末路に
スキル・ポイント振って、適性あげなきゃ!