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月食と月下美人

隆二が、電動カートに乗ってやって来た。

ショーケン「やあ、りゅうちゃん、どうしたの?そんなのに乗って?」

「足をくじいてねえ、歩けないんだよ。それでこれで、買い物」

「クルマで行けばいいじゃない?」

「勝間屋の駐車場から、店までが遠いからねえ」

「そういうことか」

「これ遅いけど、便利だよ。乗ってみて分かったよ」

よう子

「わたしの両親も乗っていますよ」

「お米やペットボトルも運べるし、これいいよね」

「はい」

「それ、レンタル?」

「高野山病院のレンタル。歩けないって言ったら、1日百円でっ貸してくれたよ」

「りゅうちゃん、皆既月食、見た?」

「見たよ。見ながら帰って来た。君たちも?」

「見たよ、ここで」

「月下美人と見れたなんて、いいなあ~~」

よう子

「隆二さんは、いい人はいないんですか?」

「いないことはないけど、そのうちに紹介するよ」

「なあんだ、いるのか」

「君たちはいいねえ、近くだから」

「えっ?」

「じゃあ俺、調べることがあるから」

ショーケン「調べること?」

「友達がワクチン打ってねえ、後遺症で困っているんだよ」

「どんな後遺症?」

「帯状疱疹が治らなくって、痛くて眠れないって言ってた。ADEじゃないか?って」

「ADE、?」

「それを調べるんだよ」

帰って行った。

「隆二さん、私たちのこと、知っているのね」

「そうみたいだなあ」

「私たちの声、聴かれたのかしら?」

「そうかもな、よく散歩してるから」

「気を付けないと、やばいわねえ」

「澄んだことは、しょうがないよ。これからは気を付けよう」

「そうですね」

「ADEって何だ?」

「何かしら?EDなら知ってるけど」

「ED?」

「勃起不全のこと」

「なあんだ!」

「ADE、思い出したわ。3年以内に死ぬってやつだわ」

「ええ、そうなの?」

「ワクチンで、通常の免疫が低下して、なんでもない病気でも重篤化して死んでしまうことだわ」

「それは怖いねえ」

ショーケンの第六感が、危機感を覚えていた。

「大丈夫よ私たちは、悪魔のワクチンは打っていないんだから」

月下美人の小島よう子は、満月の下で、不敵な笑みを浮かべていた。

「それよりも、アラクリームを試してみましょう?」

「いいよ。お風呂から上がったら、自分で塗るよ」

「なあんだ、がっかり!」

「なんだか、寒くなって来たね」

「お腹が空いたから、わたし帰るわ」

よう子は、手を振りながら帰って行った。

近くの木の上から、カラスの一平が、一人っきりになったショーケンを見ていた。



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