風魔忍法・遠当ての術
幻魔教団の前方から、金槌を持った男がやって来た。
毬藻は、男を呼び止めた。
「もしもし、その金槌は何ですか?」
「今から、こいつで、人をぶん殴ろうと思ってね」
「現行犯逮捕します!」
「現行犯逮捕?あんた警察かよ?」
「一般人でも、逮捕は出来るんです」
男がいきなり、金槌で殴ってきたので、毬藻はステップバックして避けた。
「みんな、取り押さえろ!」
みんなで取り押さえた。毬藻は、忍者隊月光に連絡した。
パトカーが、すぐにやって来た。警察官が3人出て来た。
「この男ですか?」
「おうです。凶器はこれです」
金槌を渡した。事情を説明すると、警察官は、男の手首に手錠をかけて、パトカーで連れて行った。
団員「毬藻さん、危ないところだったですねえ」
「そうだなあ・・」
「恐い世の中になって来ましたねえ」
「みんなも気を付けろよ!」
全団員「はい!」
忍者隊月光の風間が、スクーターに乗ってやって来た。
「毬藻さん、金槌人間に襲われたそうで?」
「ええ、さきほど」
「無事で良かったですねえ」
「相手の動きが。鈍かったもので。なんとか」
近くの木の上で、カラスが笑うように鳴いていた。
「あのカラス、いつも私について来るんですよ」
「何かしました?」
「一度、石を投げて追い払ったことがあります。それから」
「それが原因ですね。カラスは頭がいいので、人間の顔を覚えているんですよ」
「だから、服を変えてもついて来るんでえすね」
「そうなんです。追い払ってあげましょうか?」
「どうやって?」
「風魔忍法・遠当ての術で」
「そんなっこと出来るんですか?」
「やってみましょう。見ていてください」
風間は、印を結ぶと、カラスに向かって、奇声を発した。カラスは落下した。
「死んだんですか?」
「気絶してるだけです。しばらくすると、起き上がります」
「すごいなあ~~!」
「おそらく、これで来なくなるでしょう」
「まるで宇宙人みたいだ」
「宇宙人も出来るんですか?」
「宇宙人のは、瞬間催眠術みたいなものですけど」
「じゃあ、同じようなものですね」
風間は、爽やかに笑っていた。
「実は、風魔小太郎は宇宙人だった、という説もあるんですよ」
「それで、人は倒せますか?」
「倒すことは出来ませんが、動きを止めることは出来ます」
「それは、凄い!」
気絶していたカラスが起き上がって、飛び去って行った。




