黙って、俺について来い!
「さあ、俺たちも、さっさと買い物を済ませて帰ろうぜ!」
「俺たちも?って、それは男の言葉ですよ」
「そんなことは、どっちでもいいだろう」
「いけませんよ」
「あんた、頭が固いねえ」
「アルミですからねえ」
「さあ行こうぜ!ワクチンぼけ運転に気を付けながらな」
「はい、了解しました!」
「黙って、俺について来い!」
「姉さん、いつから男になったんですか?」
いつものように、ロボットをからかって楽しんでる、きょん姉さんであった。
スーパー勝間屋に着くと、程塚隆二が出て来た。
「あら、程塚さんも、お買い物ですか?」
「はい。いつもここなんですよ」
「スーパーは、ここだけですものねえ」
「そうなんですよ。コンビニはあるけどね」
「いつも、この時間に?」
「いつもは、もっと遅いですねえ、4時頃です」
隆二も、ワクチン金槌人間対策用のヘルメットをかぶっていた。
「根占さんの分も、買ってらっしゃるんですね?」
「ところが、根占さんは、宇宙人から食べ物が送られてきて、大丈夫なんですよ」
「宇宙人から?」
「はい、毎日テレポテーションで、電子レンジの中に」
「電子レンジの中に?」
「はい、根占さんが来た次の日に、宅急便で届いたた電子レンジの中に」
「へえ~~え、それは興味があるなあ・・」
発明家の隆二の目は、好奇心の目になっていた。
「それだけで大丈夫なんですか?」
「はい、あとはコーヒーとか緑茶を召し上がれるだけです」
「そうなんですか」
「きっと、宇宙人がつくった肉体だから、そういう食べ物が必要なんだと思っています」
「なるほど、そういうことになりますねえ」
「必要というか、それだけで生きて行ける」
「ますます興味深くなって来たなあ」
「わたしも、トラベルレポーターとして、とっても興味深いです」
「その電子レンジ、どこから届いたの?」
「青い鳥友愛会、って書いてありました」
「青い鳥友愛会・・」
「根占さんが来た、次の日に届くなんて、不思議ですよねえ」
「そうですねえ。宛名は?」
「根占千恵子と」
「それも不思議だなあ・・」
「ですよねえ」
二人は、しきりに首を傾げていた。近くにいたカラスも、しきりに首を左右に振って歩いていた。




