よう子のローキック
よう子
「明日も行くんですか?」
ショーケン
「明日も行くよ、いい返事が来るまで」
「明日、金剛峯寺でロックコンサートがあるのに残念だなあ~~」
アキラ「ああ、そうだったねえ」
「ドラゴンリバーシ幻魔教団に頼んだらどうかしら?」
「ドラゴンリバーシ幻魔教団?」
「幻魔教団です。名前が変わったんです」
ショーケン
「幻魔教団ねえ・・・」
「呪いの幻魔教団だから、きっとやってくれると思いますよ」
「兄貴、あいつらの本職だから、やってくれるよ」
よう子「お金を出しさえすれば」
ショーケン
「そうだなあ、いくらでやってくれるかなあ?」
アキラ
「そうだね、そこが問題だね」
ショーケンは腕を組んで考えた。
「前払いで十万、成功したら十分の一ってとこかな・・・」
「2210の十分の一だったら221万じゃん、そんなに払うの?」
「じゃあ、二十分の一にするか?」
「そのこらいでいいんじゃない?」
「でも、2210万取れるとは限らないぞ」
「そうだねえ」
「頼んでも、すぐにはやってくれないだろう。今日は俺たちで行こう。帰ったら、頼みに行こう」
「ああ、そうしよう」
「適当な用紙と、マジックを買って行こう」
「何に使うの?」
「小池病院にワクチンで殺されました!ってビラを作って、近くの家のポストに入れるんだよ」
「電柱に貼る、とかは駄目なの?」
「勝手に貼ったら、駄目なんだよ。罰金が凄い!」
「だったら、橋本で買えばいいんじゃない?」
「橋本は、土地勘がないから、商店が分からない」
「そういうことか」
「お前、字が上手いから書いてくれ」
「ああ、いいよ。でも、法律は大丈夫?」
「威力業務妨害というのがあるが、誹謗中傷ではないので、ほんとうのことなので大丈夫だ」
「わたし、書きましょうか?」
「そうだねえ、女性の字のほうが、真実味があっていいかもなあ」
「じゃあ、わたしが書きます!」
「おねがいします!」
「じゃあ兄貴、駅まで歩くのは大変だから、バスで行こう」
「そうだな、バスで行こう」
「今日は、よう子ちゃんとデートで嬉しいなあ~~」
「そういう乗りで行くんだ?」
「駄目?」
「デートなら、毎日やってるでしょう」
「あれは仕事」
「戦いに行くんですよ。もっと気合いを入れて!」
「はあい」
「なあんか頼りないなあ~~」
「駄目?」
「一発、蹴りを入れてあげるわ」
「えええ~~、ほんと?」
「どこがいい?」
「そうだねえ、左の太もも」
「じゃあ、行くわよ!」
「軽くね」
ピンクのジーンズ姿の、よう子の早い右の回し蹴りが炸裂した。アキラは倒れ込んだ。
「いて~~~~え!」
「これで、目が覚めたかな?」
「覚めた、覚めた!」アキラは笑いながら、起き上がった。
「さすが、少林寺3段の蹴りは違うね~~!」
よう子も笑っていた。ショーケンは、感心して見ていた。