毒ワクチンが移るわ
ドームハウスにも、観光客が来るようになっていた。
アキラ「観光客が増えたねえ」
ショーケン
「ここでも、焼き芋が売れそうだな」
「まだまだだよ」
よう子
「外国人の観光客には近づかないほうがいいですよ。ほとんど、ワクチンを打っていますから」
ショーケン「そっか~~あ」
「くしゃみや咳をしている人には、特に」
アキラ「日本人は?」
「日本人も、ですね」
「どうやって見分けるの?」
「いらいらしていたり、落ち着きがないのが、特徴です。注意してください」
「了解!」
「変な匂いがしたら、逃げてください」
「どこに逃げるの?」
「さ~~あ、それは?」
忍者隊の、宇宙刑事アニーがやって来た。いつもの、短いスカートではなく、普通のブルーのジーンズだった。
「みなさん、こんにちわ」
アキラ
「おおっ、相変わらず、かっこいい~~!」
「アキラさんのボクシングには、およびませんよ」
アキラは、シャドーボクシングをやって見せた。
「わ~~あ、かっこいいわ~~!」
「アニーさんの、ハイキックに比べたら」
「そうかしら。じゃあ、やって見せるわね」
「ほんとお?」
アニーは、空に向かって、無言で蹴り上げた。
「おおっ、すげえ!テレビと同じだ!感激~~~」
「どういたしまして」
「僕のこと、覚えていてくれたんだ」
「はい。強烈に覚えています」
「嬉しいな~~」
よう子
「何か、わたしたちに、御用が?」
「最近、変質者が増えています。気を付けてください」
「はい」
彼女は去って行った。
アキラ「あの人こそ、気を付けたほうがいいよなあ」
「そうですねえ」
「変質者も、ワクチンが原因?」
「そうかもですねえ。ワクチン後遺症で、理性がなくなるんです」
「おっかないねえ」
近くの老人ハウスの、十人ほどの集団がやって来た。
「アキラさん、危ないわ。離れて!」
「危ないの?」
「毒ワクチンが移るわ」
「それは大変だ!」
アキラは、大急ぎで逃げた。
「日本中が、こんな状態になったら、大変だ!」
「政府は、若者にも打たせようとしています」
「若者も殺す気かなあ?」
「強い若者だけが残ります。病弱な若者は死にます」
「まったく、ひどい政府になったもんだなあ」
「ヒットラーよりも、極悪な政府です」
「ヒットラーは、自国民は殺さなかったもんなあ」
ショーケン
「どうして、こうなっちまったんだろうなあ?」
カラスが鳴いて、虚しい風が吹いていた。




