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3話 幼馴染と共闘

「シュフレ、君今まで何をしていたんだい?」

「僕は剣の稽古とかかな。ルエルはギルドに入ったんだっけ?」



その後、シュフレとの再会を祝してどこかでお茶しようということになった。


シュフレの案内でカフェに入り、ケーキをつつきながら話をする。



「残念ながら、ギルドは脱退させられてしまって。今は1人で冒険中さ。」

「ふむ、いいじゃないか。1人でのんびり冒険するのもなかなかいいものだよ。」



経験済みだと言うような話し方にルエルが反応する。



「もしかして、別れてからずっと1人だったのかい!?」



それにしれっとシュフレは答える。



「もちろんだよ?特に知り合いもいないし。」


「それは寂しいんじゃない?もし良ければ一緒に冒険しようよ。」


「え?」


「あ、もしシュフレが良ければの話だけど…」


「……うーん、ちょっと考えさせて。」



申し訳なさそうな顔で言うシュフレにルエルは焦る。



「いや、全然気にしないで大丈夫だから!ね!」



その時、



カフェの扉が開いて1人の男性が走ってきた。


「た、助けてくれ…!急に魔物に襲われて…!誰でもいいから…!」



店員は笑顔で出て行かせようとしているが、この頼みに応じない2人ではない。



「ルエル、行けそう?」

「もちろんだよ。シュフレも大丈夫かい?」

「当たり前。」


机にお金を置いて装備を整える。


「ご安心を。私たちで退治してきましょう。」

「あぁ、ありがとう…!」



 ◆ ◆ ◆



「襲った後追ってきているのならばここに間もなく来る。」


「そこを叩くんだね。」


「うん。さてシュフレ、剣の腕は鈍ってないね?」


「もちろん。さっき剣の稽古してたって言ったばかりでしょ。」



話をしていると前方から数体のバッファローが猛スピードでやってくる。



「来たね。」

「行くよ、シュフレ!」



ルエルは剣を構える。


「ソードスキル【スラッシュ】!」


斜めの斬撃が2、3体のバッファローを捉える。



「へ〜ルエルってソードスキル使えたんだ。」


シュフレも少し離れた場所でバッファローを斬る。



「あと4体、一気に行くよ。」


剣を構え直して残りのバッファローを睨む。



「はァッ!っと、何をするつもり?」


一体斬りつけたシュフレがルエルに問う。



「さっき習得したばかりのソードスキル!」



【エアリアル・スラッシュ】



空中に放ったはずの斬撃がバッファローを襲う。


これは先程の大図書館でルエルが習得した遠距離型のソードスキルである。



斬撃を真に受けたバッファローは次々と倒れる。



「うわ、凄いね…いつの間に。」

「最近気づいたんだけどね。」



「………強くなったんだね…もっと君を見たくなったよ………」



「ん?何か言った?」

「ううん、何も。ルエル、君の冒険についていってもいいかな?」


シュフレは笑って言った。


ルエルは満面の笑みで頷いた。


「もちろんだよ!これからもよろしく頼むよ、シュフレ!」

「こちらこそ、ルエル。」



2人のほんの少しの共闘が2人を結びつけたのであった。



「うわわわわ〜着いてきちゃったけど、なんか仲良さげないい雰囲気!?あたしこれ出ていっちゃまずいかな〜…」



この後新たな仲間がまた増えることを2人はまだ知らない。

ご閲覧いただきありがとうございます!


少しでも「面白い!」「続きが読みたい!」と感じて頂けましたら、ブックマークや☆☆☆☆☆で応援していただけたら嬉しいです。


「吟遊詩人は最強を謳う」

を、これからもよろしくお願いします!



朱秋るい

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