VII章(霧に包まれた視線—前編)_part_A
❖ CHAPTER 7
【さぁ、いよいよ始まりました!今回の挑戦者は若さ溢れる二人の女の子で、正体も実力も未知数だが、その相手はまさにタルズの最強王軍に属する予備軍の一つ。果たして、この二対一の募集戦で、勝利の花はどちらに散るのか——!】
「…うん?!おい~レオ、ここはまだ空いてるぞ!」
観客席から見守っていたヴィオンは、レオの姿を見て手を振った。
レオ「?!ヴィオン師匠、どしてここに……」
「はぁ~決まってるだろう?もちろん気になって見に来たんだ。ったく…起きたくないことは、やっぱ逃げられないようだなぁ…あ、お前も来たのか?」
レオは振り向いて顔を上げた
「……?!ガイレン、まさかさっきから、ずっと僕の後をついてきたのか?」
ガイレン「?!う…うるせえんだよ、馬鹿野郎!ただ賑やかにして、ついでにあの二人がどんな腕前を持っているか見に来ただけだ。いざとなったら俺が彼女たちに協力すると思うなよ…」
レオ「ガイレン…えっと…さっき僕の言い方がきつすぎので、ここでお詫びします。あとは……来てくれてありがとう」
ガイレン「?!…ふん、そんなこと誰が気にするもんかよ、変なことを言うなぁ!」
ヴィオン「おや、そういう関係だったのか、お前達= ω =」
ふたり「…そんなことない——!」
◇―――――――――――――――――――――――――――――◇
「ただいま~お待たせしてすみません。」
一方、王后と王子もそれぞれの席に戻った。
王様「ぉお~帰ってきたか、試合はこれから始まるところだ」
王子「ねぇお父様、この対決でどちらが勝つと思いますか?」
王様「それはな…むろんこっちの代表に勝ってもらいたいだ。しかし見方を変えれば、よほどの実力のある人には、うちの軍隊に入ってもらいたいだ…ぁあ~困ったな…うん?!オリビア、顔色が悪そうだ、大丈夫か?」
オリビア「?!……うん…あの、私急にお手洗いに行きたくなって、お先に失礼します~(席を立つ」
王様「?!いや待って、それ本気なのか?オリビア、オリビア——!はぁ~ったく…」
マリス「あいつ…どうしたんだろう…」
「くそ、これはまずいだ!あんな奴に三十分も対抗しようなんて…全然無理だろう。それでも、ぜひ何とかしてしっかり耐えてください。餃子ちゃん、マルコちゃん!」
オリビアもあわてて観客席に駆け寄る。
◇―――――――――――――――――――――――――――――◇
===【頑張ってくれ——————負けるな————!!】===
同じ頃、観客席の周りには、両方の支持者から応援の声が渦巻いていた。そして今競技場に立った三人は、互いの働きを見つめ合っていた…
ロイ「うん?…よぉ~どうしたんだい、まさかびびってるの?お前さ、まさか試合時間が終わるまで、ずっとそこに立ち続けるつもりじゃないだろうなぁ!」
姉妹「えっ?!…見抜かれたのか?」
「はぁ~無理無理、そんな甘い考えは通用しないだぞ。まぁ、挑戦者だから、あんた達に先攻させてもらう。ほら~遠慮しないで、思い切りかかってこいよ!」
笑顔のロイが自信を持って話しかけてきました。
餃子ちゃん「?!……あら、こんな優しくしてくれてありがとう。でも、さっきあなたが言った通り、こちらこそが試合の『挑戦者』なのだろう?もし『試験官』がその答案用紙を出さなかったら、『受験生』はどう答えるのか?」
「ぼんやり瞬きする)……へぇ~そうだったのか……まあいい、そこまで言うなら、今は『試験官』の私が先に手を動かして、あんた達を強大な力の前に屈服させるしかないだ!」
そう言うと、ロイは拳を握りしめ、まっすぐに二人の方へ突進していった。
「…うあああぁ——!バカ姉ちゃんの挑発のおかげて、彼女はこちに向かって来た!(◎д◎;)」
「……マルコ、うしろの援護はたのむだ(武器を振る」
「えっ?!ま…まさか姉ちゃんは、本当にあいつと戦うの?」
「…いいえ、ただちょっと相手の腕を試してだ…では、行きます!」
「ぇえ?…いや、待てよ!」
司会者「おっと——!自信に満ちた挑戦者が、ようやく第一歩を踏み出した!果たして彼女は『タルス』の王軍に勝てるのだろうか?」
「?!何やってんだ、バカ!早く止まるんだ!」
レオが観客席で叫んでいる
ヴィオン「まともから攻め掛かるなんて…あいつはいったい何を考えているんだ……」
「ははぁぁぁぁぁああああああ——!!」
相手が駆け寄ってくるの姿を見てると、ロイは思わず口角を上げた。
「へぇ~いい度胸じゃないか、君……こんなたら、まず私のパンチを食わせてやろう——!」
ついに、ロイは相手に重い拳を振り上げた。驚いたことに、餃子ちゃんの体は急に緑色の光を発して、そしてすばやい姿でロイの攻撃をかわし、彼女の后ろに回って次の反撃に備えた…
「何?!このスピード…」
「喰らえ、双姫気裂斬——!(きのう名付ける(> ω ・*)ノ」
先手を打つ餃子ちゃんは、両手の【双姫】を振り「気」を注入すると、ロイの背中に武器を全力で叩きつける!その一撃をかたくなに受けた敵は、苦しげな悲鳴を上げ、反射的に前方に数歩移動した。
「ぉお~お姉ちゃんすごい( ᐢ˙O˙ᐢ )!!」
「よし、その勢いに乗って、一気に倒してやろうぜ!」
餃子ちゃんが突進し、ロイに連続攻撃を仕掛けようとする。ですが…
「では、今度は私の番だ!」
その時、ロイの目つきが急に真剣になった。目の前の「突き攻撃」をかわすと、彼女の手に今まで見たことのないエネルギーが集中し、餃子ちゃんの腹に拳を叩きつけた。強烈な沖撃で彼女は宙に舞い上がった……
==【くうううわわぁぁぁあああ~——!!】==
「お、お姉ちゃん——(。ꏿ﹏ꏿ)!!」
レオ、ヴィオンとカイレン「しまった!」
「…残念ですが、お前から先に退場させてやる!」
宙に浮かぶ餃子ちゃんを眺めながら、ロイは両手を伸ばし、さっきとは違うエネルギーを集め始める。
餃子ちゃんは空中でゆっくりと目を開けた
「あの手ぶり…?!まさか、マナ旋風弾か?」
司会者「ぉお~格闘術に続いて魔法の連続攻撃、これはまずい。挑戦者は乗り切れるのか?」
「く…くそ!油断した。まさかこいつにも魔法が使えるとはなぁ…」
「さぁ、これで終わりだ……何?!くうわあぁぁ——」
ロイが攻撃を仕挂けようとした瞬間、遠くから正体不明の球体が素早くその背後を直撃し、彼女はそのまま競技場の端に退いた。そう、あれがまさに…マルコの珠玉だ!
「……?!なら…やるしかないんだ!」
目の前の旋風弾を自分にますます近くなって、餃子ちゃんは良い考えを思いつきました。
一方、弾かれたロイは自分から場外に飛び出しそうになると、素手で地面を掴んで衝撃を和らげ、見事にアウトを回避した。
ロイ「ふう~危なかった……くそ、なんだ、今のは……ん?!」
上方に現れた光に気づいたロイが顔を上げると、なんと武器を両手に掲げて、攻撃しようとする餃子ちゃんが見えた。
餃子ちゃん「…では、お返しだ——!」
「なに?!…一体どうやって……(◎_◎;)!!」
「…行け——!強化気裂斬(これもさっきつけた名だ」
==【当たった——これは見事な反撃だった!】==
「ドッカーン、ボン——!」
こうして、相手は強力な攻撃が降り注いだ後に爆発が起き、競技場には大量の煙が立ち込めた。餃子ちゃんは爆発した際に発生した強風とほこりで後方に弾き飛ばされ、地面を転がっていた。
マルコ「姉ちゃん大丈夫?お腹は平気?」
「……ぁあ、まあね……まだ少し痛いけど」
「ふう(ほっとする…もう~お姉ちゃん無茶すぎるよ!さっき姉が高く飛んでいるのを見たときは、本当にマルコをびっくりさせた(;′⌒` )」
「?!あはは~心配させちゃって、ごめんね。ほら、今の姉はまだ元気そうじゃないですか^^」
彼女たちの戦いぶりを目の当たりにし、観客席から再び歓声が上がった。その声がオリビア姫様の注意を引き、観客席に向かう足を止めて、心は不安になった
「……あれ、どうしたの?今はどういうことなの?もしかしてあの二人は…ロイに倒されたのことか?いやいや…当てずばりをしている場合ではない。もうすぐ観客席の入り口ですから、急がないと!」
観衆A「すげぇ~今度の対決がこんなに面白いとは思わなかったな」
観衆B「ほら、負けるな、このまま進んでいこう!」
「…あ…あの、ちょっと道をあけてください!すみません…前のイケメンと美女達、ちょっと通してくれませんか?ありがとう~ふう…やっと前に割り込んできた…えーと、今どんな状況ですか?」オリビアは前方の競技場をじっと見つめ、煙の向こうに立つ姉妹にようやく気づいた……
「あれれ、ちゃんと場内に立ってるじゃない…しかも大けがをした様子もなさそうだし……じゃ…まさか…ぇええっ~!?嘘でしょ!」
司会者が引き続き状況を報告した…
「…こ、これはすごい——!!この平凡な外見の女の子達が、意外にも一度は『タルス』の王軍を窮地に陥れた!まさかロイ選手は、これで立ち直れないのだろうか!」
マルコ「…えーと~前は煙で遮られて、何も見えないよ。あのロイ姉さんは今どうなっているのだろう…」
餃子ちゃん「そうだな…あまり彼女に手を出そうとは思わないけれど、全力を尽くさなければ、次に倒れるの方はこっちだ。煙が完全に晴れないうちに、念のため、今のうちに遠距離から追撃を続けて、さっさと彼女を退場させよう!!はぁぁぁぁぁああ——!!」
姉は武器を振り続け、体内の力を集中させた。彼女が煙の真ん中に攻撃を仕掛けようとしたところで、強い衝撃波がすばやく塵を破って出てきて、彼女の攻撃を防いだ。両者の技が競技場のど真ん中でぶつかり、再び爆発を起こした。
「うううわわぁぁぁ——一体何なんだよ、これ!!」
と言いながら、二人は両手を上げ、それに伴う強風に耐えた。
そして…相手の体から凄まじいエネルギーが爆発すると、目の前の煙が一瞬にして吹き飛び、代わりにロイの姿が屹立した…




