【一巻】プロローグ
❖ PROLOGUE
†双姫滅魔譚―冒険起始編†
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ある喫茶店で、長い黒髪の女子がのんびりと窓際の席に座って、外を二羽の蝶が飛んでいくのを眺めてから、テーブルのカップを左手で持ち上げて、お茶を味わおうとした瞬間、何かに気づきました……
ふんふんふん~♪……えっ!?もう始まったの?(ゲホゲホ)…皆さんどうも、私はリシア。でも昔って、「餃子ちゃん」と呼ばれたこともあるだけど……まあ、とりあえず、よろしく♪
あれ?その名前って、なんかちょっとおかしいと思うの?えへへ~今思えば、確かにそうですね。やあ~だってさ、かつてお父さんとお母さんがやってた中華屋さんで、一番人気があったのは、まさに「餃子」だったからな!…うん?
===【アッハッハッハッハ~――】===
…うむむむ……こら、何笑ってんのよ!きっ、君たちもわかるだよね、特に熱々の餃子が出てきたら、テンション上がるその瞬間!それから箸でつまんで、特製ソースにつけたら、パクッと一口かじると、ジューシーな肉と香りが口の中に広がって、餃子だけの異世界に夢中になってしまうんだ~
ぅあ~食べたい……羽根付き餃子とか、水餃子とか、棒餃子とか、今すぐ食べたいんだぁ──!
『ちょ…!?ちょっと~!お姉ちゃん今何をしているの!これはグルメ番組じゃないよ。しかもまだ説明してる途中なんだから、いきなり「暴走」するなんてダメなの!』
えっ?!あははっ~……。ごめんごめん、つい……まあ、ということで、私ここの餃子が大好きなので、だから彼らはこの可愛い名前をつけてもらって、しかもなんとこの店の看板娘になってきました!
とはいえ…彼らは私の本当の親じゃなくて、お世話になっている人、つまり「養父」と「養母」なんだ。私がまだ幼い頃、彼らは山で薬草を採っていた時、崖の下で怪我した私を見つけ、家に連れて帰って治療してくれたんだ。目が覚めたら、自分が何も覚えていないことに気づいだ。それでも、優しい二人は行き場のない私を引き取ってくれました。
どころで、彼らには可愛い娘がいます。マルコ―それは「丸い顔をした子供」という意味なんだ。むふふ~名前の通りに、本当に可愛い女の子だ。暇なときは、たまに彼女と近くの外で遊びに付き合って行く。まあ、野良犬に追いかけられたこともあったけど、その都度、なんとか神様に助けてもらって、逃げ切ってたんだ……
うん?いやいや!私だって、仕事以外は遊ぶことばかりじゃないんだからね!たまには仕事が終わったら、武道館に行って基本の体術を習ってるんだ。けど、それは許されないことだ。だって私は授業料を払っていないし、彼らも女性の弟子を受け入れないので、こっそり見学して、自分で勉強しているです。護身術ができたら、いつか弱い妹を守れるようになるはず……
あっ!?ところで、お父さんとお母さんは料理屋さんを始める前に、二人はすごい人だったんだ。じゃ、ここで少し紹介しましょう!お父さんの名前は「ルーク」、かつては帝国の鍛冶屋だったんだ。武器の製作・修復と強化に才能があったけど、国の戦争に嫌気がさして、この辺りの町に逃げてきたんだ。
お母さんの名前は「マティナ」、元々は無名の見習い魔法使いですが、しかしある日、彼女がこっそり禁断の暗黒魔法を学んでいたことを学園長にバレちゃって、追い出されちゃったんだ。
その魔法─「万源吞蝕」はすごく危なくて、うまくコントロールできなければ、他人や自分の命を奪うことにもなりかねません。そこの魔導師たちは、彼女が外でこの禁術を使い続ければ、いずれ大勢の命が失われる可能性があることを恐れ、その体に封印術をかけた。
あの日から、お母さんは他の魔法を使えることができるけど、体内の魔力はその後も成長せず、新しい術式を学ぶこともできなかった…
二か月後、彼女はこの村にやってきたんだ。ただ、その頃は人間に危害を及ぼす魔物が現れていた。そこで彼女が魔物に襲われていた子供を助けようとしたら、突然、見知らぬ男が勇者のように目の前に現れ、こうして二人は出会いました。手を取り合って魔物を退治した後、運命に導かれたお二人は恋に落ちて、この村に住むことになって、料理屋さんを始めたんだ。商売も上手くいって、結婚三周年には可愛い赤ちゃんが生まれたんだ~♪
因みに、この料理屋さんでは、お父さんとコックが料理を担当しているんだ。お母さんはカウンターと注文、帳簿の仕事をしている。そして君達、この料理屋さんを甘く見るなよ!なぜなら、後ろに台所があるほか、なんと鍛造室がいるからですよ!そして二階には私達が住んでる場所なんだ。
前に言ったみたいに、お父さんは人を傷つける武器を作るのは嫌いだったけど、それでも、彼は強力な道具を作ることに興味を持っていた。だから暇な時にはいつも鍛冶場にいて、いろいろの「調理器具」を作っていたんだ。えっ、「武器」じゃなくて、「調理器具」だぞ!(笑
それにして、お父さんが作った調理器具の中に、気になる「秘宝」があるんだ。それは一般的な調理器具よりも大きくて、お母さんと一緒に製作に協力しなければならず、完成するまでに何年もかかるという特別なやつなんだ。
その名は【双姫】。大きな鉄棒を二本合わせた刀箸で、中には何が珍しい鉱石が入ってるらしい。二つ合わせると、「鉄箸」みたいになるんだ。
この二本の鉄の棒は、私たち姉妹のように、将来は色々なことで離れてしまうかもしれないけれど、一緒にいれば無限の可能性が拓けると、彼らは作った時に言ってたんだ。両親も、これが最高傑作だと自慢しています!
うんん……しかし、その「傑作」は見た目はすごいんですけど、実際には何の役にも立たなかったので、結局、お母さんはその鉄棒を裏庭の土に刺して、糸を結んで物干し台にしちゃったんだ。あの時、私は父さんの心の不満と悲鳴を聞いたようだった……
まったく、この二人は何を考えているのか分からないなぁ~本当に……
はい~はい!これが私がこの家に来てからの数年間の話なんだ。もっと詳しくは後にしましょう!だってこれ以上続けると、きっと「うるさい」と言われるだろう……
でも正直、私達の暮らしは豊かじゃないけど、家族は私のことを大切にしてくれて、本当の娘みたいに扱ってくれたんだ。その優しい気持ちに、家族に愛される幸せを感じられたんだ!
これからもずっと、ずっと~みんなと一緒に暮らしたい!そう…心の中でずっとそう望んでいたんだけど、しかし――
【あの残酷な夜が来てから、すべてが変わってしまったんだ―】...