初めて小説書くよ。
おれは金が好きだ。
金があったら飯が食える。酒が飲める。女が抱ける。
だから今日もおれは金のために、腕を振るう。
「最近はあんまり金になるクエストがないな…」
ガヤガヤと騒がしいギルドで、クエストボードの前に突っ立っている男が一人いる。
その男の姿は高身長ではあるが、見た目に反して、線が細い。服装はボロ雑巾のようなロープを頭から被り、容姿は判別がつかない。
「あ、ロイネさん!」
どうしたものかと主人公がボードの前で立ち往生していると、後ろから声をかけられる。
「受付嬢」
「クエストをお探しですか?」
「まあ、そんな所だ」
そう答えるとちょうどよかった、と言わんばかりに受付嬢は笑顔になり、紙を渡してくる。
「ちょうどさっき、入ったんです!払われる金額は高いんですけど、その分とても難しくて…、ロイネさんほどの実力者であれば大丈夫だと思って」
「へえ…、ちなみにその金額は?」
「600,000リベラです」
「ろ、ろくじゅうまんリベラぁ!?」
思わず、声が荒げる。それはそうだろう。600,000リベラという金額は、半年は遊べる金だ。
「ちなみにその話は?」
「他の方にはまだしていません。ロイネさんがお断りするのであれば、『剣鬼』さんか『魔砲』さんにするつもりですが」
「いや、大丈夫だ。そのクエスト、おれが受けよう!」
「ありがとうございます!」
「ちなみに、そのクエストは何をするんだ?」
「はい!」
話を聞いた瞬間、ロイネは少し後悔の念を覚えた。
「今この国を騒がしてる盗賊団、『禁断の果実』の捕縛、もしくは壊滅ですね!」
短いよ。基本不定期だよ。