第一会場
≪第一会場≫
●『死神の烙印を探して』
・第一印象
ぐれたっぽい青年と、真面目系早とちり少女はいいですなぁ
・感想とか
ベタだけど、だがそれがいいってもの。あると思いません?
私はひねくれた人と、まっすぐすぎる人の組み合わせに弱くてですね……だから伊吹くんと少女の関係性は、なかなかに刺さりそうだなぁ……と(ぶっ刺さるかどうかまでは、描写が少なくてわかりませんでした)。
個人的ツボポイントは、フェンスの上にいるのが趣味だと言われて納得しちゃうところ(少女)。
それから、落ちていく少女をなんだかんだ助けようとしちゃうところ(伊吹)。表面上はひねくれてるけど、性根は優しい……いいですよ、いいですよ。
ベタにいいシーンだからこそ気になってるんですが……少女ちゃんはなんでフェンスから落ちたんでしょうか。
書き手の都合としては、ピンチのシーンをつくって次のページへの引きにする……というのはわかります。
でもこのシーンって、お話の本筋と関係あるのでしょうか、ないのでしょうか。
ただピンチのシーンを演出するためだけに設置とかされちゃったりしてませんよね……?
ということが気になっちゃってます。
きっとこういう風に感じちゃうのは、「この作品の面白み」の中心がどこにあるのか、書き出しだけだと読み取れなかったからなんじゃないかなぁ、と思います。
この後読み進めていったときに、伊吹の抱えている過去の問題が解決されるのか、「死神」というシステム自体に関係して物語が展開していくのか、伊吹と少女の関係性が中心になるのか……あまりよくわからなかったのです。
もちろん全部という可能性もあるのですが、さしあたってどんな面白さが展開されていくのかの期待度がないと、ピンチのシーンも映えないと思うので……そこら辺を書いてもらえると、主に私が喜びます。