レミントンM870でカン違いされていること
久しぶりの更新です。
コミカライズ連載が始まってから様々なコメントをいただいていますが、主人公の装備(笑)であるレミントンM870の取り扱いについての指摘が多いです。
実銃の取り扱いについて少し説明させていただきます。
この小説の第一話では、装填されていない空の銃にまず下からチューブ弾倉に詰めるのをシンは最初にやっていますが、これは「携帯時は銃(薬室)に装填禁止、弾込めは撃つ直前に行う」という銃刀法ルールを守っていたからですね。実際に熊を目視してから薬室に弾を送って装弾を一発弾倉に追加しており、日本国内では違法となる描写を避けています。
銃を裏返して上から装弾を込めるのは映画「ゲッタウェイ」でスティーブ・マックイーンがやっていますが、映画みたいに弾を込める間、敵は待っててくれませんので狙いをつけたまま弾を込めることもあるということを小説の中でもよくやっています。弾込めの間発砲できない銃が多い中、M870の便利な機能の一つですね。
映画ではオートの散弾銃が出ることはまれで、ほとんどが手動スライドアクションです。
アクションがカッコよく見栄えがすることもありますが、オートは空砲では作動しないというのが一番の理由かと思います。
弾を抜くというシーンは今後マンガでも登場しないと思いますが、装填を載せたなら脱包も書いておかなきゃね。弾倉はレミントンのマニュアルにも「弾の数だけガシャガシャやる」と書いてますけど、装填口で弾倉のシェルを飛び出さないように押さえているシェルラッチを押すとすぽんと一発ずつ抜けてきます。
※図中「アクションロックバー」と書いたパーツですが、正式名称は「アクションバーロック」でした。
申し訳ありません。アクションをロックするバーではなく、アクションバーをロックするパーツでした。
※銀色のマリーンマグナムというモデルがよく「ステンレス」と書かれていますが、レミントン社のサイトで(「Model 870 Special Purpose Marine Magnum」で検索)見ればわかる通り無電解ニッケルメッキ(Electroless nickel plating covers)です。誰かWikiを修正して。