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守護霊と人間と悪霊と  作者: 梅咲 純
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妹の不調と問題と



体温計で測ったら妹は38℃くらいの熱があったのがわかった。お母さんは元々知ってたみたいだけど「高校生デビューだ!!!!」と言って朝早くに家を飛び出した僕にとっては知るよしも無いこと。



「ごめんな。そうとは知らず自慢話して」


謝ってたら寝ている妹は「大丈夫だよ!」と言っているかのように微笑む。その笑顔は罪悪感を感じていた自分の心をそっと慰めてくれる。



・・・・でも僕はそれとは別の意味で今怒っていた。

別の意味とはゆさりが僕が何度も何度も注意したのに夜遅くまでそこらへんにいる幽霊を成仏してたことだ。

幽霊を成仏するためにはかなりの霊力を使うらしくまた体力も消費する。

僕達の家系は神社に関わりがあるらしく、たまに悪霊や幽霊を成仏しているのだが・・・・



「もう休めよ。それにわざわざ行き当たりばったりの幽霊を成仏しなくて良いんだぞ!」



「それ、絆にだけは言われたくない!」



このように妹は口が少し悪い上、自由奔放な性格なため注意しても全く辞めない。それに妹にそうさせているのは紛れもなく僕だからとゆうのもある。




昔、昔と言っても2年前の中学2年の時、僕はこの町の幽霊を親身になって成仏していた。理由は単純で、ただ幽霊といると安心出来るからだ。

一般的にみるとこの理屈は「おかしい」と言われるものだが・・・・・・・・・その当時僕はいじめられてた。

教科書を水で濡らされたり、帰ろうとして下駄箱から上履きを取ると必ず画鋲が入っていたりとかそんないじめを受けていた。何故、いじめを受けたのかは自分ではわからなかったけどクラスの女子たちに「絆くん学年のみならず他の学年の女子からもモテモテだからじゃないかな」と言われてようやく気づいた。・・・・・気づいたのだけどそれから男子たちにどう謝ればいいのかわからなかったのでいつも教室の窓側の一番端っこの席で縮こまる。


・・・・・・・・でも一人じゃなかった。



そう、それこそさっきの話に戻るけど「幽霊」と一緒にいること。それが心の安らぎでずっと構っていくうちに心体共々元気になって今に至る。





「とにかく今は寝て。じゃないと治るものも治らないからねー!」



僕はゆさりの部屋を出てお風呂入って、ご飯食べた後自分の部屋に行きなるべく早く寝た。








・・・・・・・・「今度こそ。今度こそ貴方を助けてみせる。絶対に、絶対に。だから待ってて。必ず約束は果たすから」



目を覚ますとカーテンの隙間から太陽の日差しが差し込んで眩しい。

寝ぼけていた頭をいつもやってる円周率を全て言うとゆう行為で覚醒させ起き上がるとまず最初に鏡を見る。その鏡に映ってるのは当然ながら寝癖が酷い自分の姿だったがそれよりも気になることがあった。





・・・・・・・・「泣いているのか?????」



瞳から出た涙が頬を伝って床に落ちる。そのことに戸惑いを隠せない僕は腑に落ちないが時間が無かったので学校に急いで向かった。




今回もこのシリーズを読んで下さりありがとうございます。

どんどん書くので宜しければ是非読んで下さいね!

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