否主人公的主人公
三重県松阪市在住、年齢20歳。
職業 サラリーマン。
特技 なし、趣味 ゲームやアニメなどに影響され、色々。
高卒で就職してそのまま特に変化もなく、好き勝手にゲームや漫画を買う残念なオタク系男子。
それが僕、三日月 有頂だ。
友人から言わせたら、リア充の匂いのする気のいいオタらしいが、実際ただのオタだ。
可愛い女の子が好きだ。だか二次元の可愛い子がいい。
スポーツも嫌いじゃないが、それに情熱をむけるより、ファンタジー小説を読んだり、
RPGゲームをしてるほうが断然楽しい。
そんなんだから、あんな事になったんだ。
「三日月、なんで月1くらいしか会ってくれないの?」
彼女は高校時代から付き合ってる彼女。部活動で同じになり、気がつけばお互い好きあって付き合っていた。
「ごめん、仕事忙しいし外仕事だから疲れてるんだ。」
我ながら酷い言い訳だ。本当はゲーム買う金欲しさに出来るだけデートしないようにしてるなんて
何様のつもりだ。
「それは分かってるよ。私は土日休みで三日月は平日だもんね。でも私さみしいよ。」
今日は流石にそろそろ会わないと愛想つかされると
と思ってご飯に誘ったが、、、。
「本当にごめん。これからはもう少し会えるように頑張るから。」
自分で言ったが、多分嘘だ。めんどくさがりで
ゲームの事しか考えてないのは自分がよく知っている。
「、、、うん、分かった。ごめんねわがまま言って。」
謝らなければいけないのは僕なのに、、。
「帰ろっか。」
彼女を送り届けて、帰り道のコンビニで飲み物を買っていると明らかに不信な男が入ってきた。
覆面、大きな鞄、そして頻りに中身を確認するように撫でる上着のポケット。
頭の中でアラームが鳴り響く。10中8.9なんてもんじゃない。間違いなく強盗だ。
面倒事は勘弁だし、何より死にたくない。
早足でコンビニを出ようとするが、子供の悲鳴を聞いて振り返ってしまった。
「有り金全部だせ!じゃねぇとガキを刺し殺すぞ!」
「助けておかあさーん!!」
嫌な汗が流れる、今店の外に出れば、いや、下手に動けば間違いなくあの子はナイフで刺される。
それでもそのままならまだ良かった。
俺はつい、捕まっている子供と目が合ってしまった。
妹に、似ていた。まだ小学校3年生。僕に懐いていて、僕も可愛がってる歳の離れた妹に似ていた。
そこからの行動は馬鹿としか言えなかった。
強盗に掴みかかり、妹に似た子供を開放させると同時にナイフを刺された。
それでもかと、必死に強盗にしがみついていると、
近所の人が通報したのか警察が突入してきて、
強盗は取り押さえられた。
刺された所が悪かったのか痛みも余り感じずに血が水たまりのようになってきているのだけが、
わかる。
なぜ飛びたしたのかと叫ぶように聞かれたが、
妹を見る度に自分の目の前で妹が刺されたような錯覚を思い出すより良いとおもったからだ。
結果が、これでは本当に世話ないが。