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理想の先輩[フルート2]

翌日。


「ねえ二人とも、お喋りしてるんなら椅子セッティングして?」

「っはい!」


今日の椎菜先輩も相変わらず厳しい。そりゃコンクール前で時間がないのはわかってるんだけど。


「先輩」

「なに?梨依ちゃん」


うわああああ。マズいよ、これ。完全に梨依さんおこですよ。梨依は私がそんなことを考えていることなんて露知らず、得意の可愛すぎる作り笑顔を見せる。


「先輩ー、最近イライラしてます?」

「え?いや、別に」

「絶対嘘ですよね、嘘つく時目を逸らして他の作業し始めるのが癖だってことぐらい知ってますよ?」


明らかに先輩は動揺している。ピタッと手が止まった。


「そうだったの?えー、自分で気付かなかったなー、あははー」

「先輩、(棒)やめてくださいー、あははははー」

「…………」

「…………」

「「セッティングしましょうかー!」」


もうやだ、怖い。二人とも作り笑顔貼り付けるの得意技になっちゃってますよー。

まあやっぱり椎菜先輩が最近イライラ気味ということは本当だったようだ。


(コンクール終わったら前みたいにバカな話してバカみたいに笑い合えるようになるのかな)


でもコンクール終わったら3年生卒部だもんなー、と頭の隅で考えていた私だった。

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