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さよならの前に[トランペット3]

今日は部活がない日曜日。

つまり小宮山先輩に会えない…。


寂しいからって先輩の家に押しかけることもできないので気分転換に、と思いショッピングに出かけた。

…それが失敗だったと気づいたのはもう少しあとのお話。



「美希!もしかしてお買い物?」

駅に着いてからそう声をかけてきたのは希和きわだった。

彼女は私と同学年で、日和先輩の妹。親友、とまではいかないが結構仲のいい友達だ。


せっかくなので2人で店をまわることになった。

洋服屋、雑貨屋、文房具屋などなどたくさんまわってたくさん買った。

お目当のものがかなり買えたので満足だ。

「希和、アイスでも食べてから帰らない?」

「お、賛成〜!」

これが本日最後の買い物になりそうだ。



「ん〜!おいしい!やっぱここのお店のストロベリーアイス大好きだわ!オンリーワンだわ!」

「えーこっちもおいしいよ?」

私は自分のチョコレートのアイスをちびちび食べながら笑った。


「うーんかっこいい彼氏にあーんしてもらえるならチョコもストロベリーに勝てるかな」

「いや彼氏いないじゃん!希和はどんな人だったら彼氏にしていいなって思えるの?」

「そうねー。あまーい雰囲気作り出せる人ならいいかなあ。ほら、あそこのカップルみたいな!」


希和の指差した先には、こんな暑いのに寄り添いながらいちゃいちゃしてる男女がいた。

後ろ姿だからよくわからないけれど、服装的に高校生といったところか。

少なくともあんな大人っぽい中学生は見たことがない。

「あー確かに私もそういう雰囲気になってみたいかも…」もちろん小宮山先輩と!



カップルは楽しそうにしながらアイスを食べている。

ぼーっとその様子を見ていたらついに女の方が自分のアイスを自分のスプーンで男の方に食べさせ始めた。これが憧れの「あーん」か…。


…え、ちょっと待って、あの人の顔見たことある…。


「あれ、日和姉ちゃんじゃん」

希和の一言で私の頭は完全にフリーズした。

だって…女の方は日和先輩で…男の方は…



「小宮山先輩…」

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