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Mensch geworden Yamato Eiki! (その男大和瑛紀なり!)

第二話です


ミリタリーバトル。通称、ミリバト。

これは2051年に日本で発表された、戦闘用バーチャルプログラムの名前だ。

これの発表により以降の戦争行為はミリバトで行われるようになり実際に兵士が死ぬということは無くなった。

バーチャル世界での戦闘ということで難民が出たり自然環境が破壊されることもなくなり、世界が平和へと進むだろうと発表当時は相当なニュースになった。

しかし、今まで死人や環境によって戦争に消極的だったのに対してその枷が無くなったことにより世界はこれまで以上に戦争行為を行うようになってしまった。

そして、今まで憲法により戦争を行わなかった日本でさえもバーチャルの世界でならと戦争行為をするようになっていた。

あれから五年、世界は三度目の世界大戦を開始していた。

今までのものとは少し違ったもののため各国は戦力を強化するために新たな士官学校を次々と設立していった。

日本にある新しい士官学校、それが俺達の通う中高大一貫のこの学院、国立士官機関戦場ヶ峰学院だ。




俺はそこの高等部一年の大和瑛紀。

今は新入生オリエンテーションを終えて自分の寮に変える途中である。


「瑛紀は大体なんでわざわざあんな面倒になるようなことしたんだよ。」


そいて今俺は絶賛怒られ中でもある。

隣で俺にガミガミクドクド言っているのは俺の幼なじみで腐れ縁の前崎孝宏だ。

こいつは戦闘技術こそダメダメだが、状況把握や戦況処理などがかなり長けているのでオペレータとしてこの学院でかなりの優等生として有名である。


「いや、昨日父さんに高等部で一回でも負けたら死刑ねって言われたからさ…。」


ちなみに俺の親は日本軍の最高司令の三人の一人だ。確か空軍の担当だったかな。

で、孝宏の父親が陸軍担当の最高司令官だ。

そんな父親に死刑なんて言われるこの怖さあなたにはわからんでしょうねぇ。


「それで、あんな目立つことをしたわけだ。」


孝宏は俺の話を聞くと憐れそうな目で俺を見ながら言った。

ちなみに、こいつが言っているあんなことっていうのはさっきの新入生オリエンテーションの模擬戦で俺が二年生十人に対して一人で勝ったことだ。

普通、新しく高等部に入ったばかりの一年生だと実戦的な訓練は初めてなので二年生や三年生には勝てない。そこのところも考えた上で下級生が上級生に歯向かわないよう見せしめのためにやっていた模擬戦だったのだが、生憎俺は父親のせいで十歳の頃からミリバトの訓練を受けていたので簡単に勝ててしまったのだ。

それで、今の俺は同級生からは羨望のまなざしを、上級生からは敵意のまなざしを向けられている。


「で?実際どうすんの?あの任務。」

「ん、ああ。この学院でランキング一位になってこいってやつ?」


そんなこんなで寮の俺の部屋の前まで来ると孝宏が聞いてきた。

任務というのは俺と孝宏に親である元帥の二人からくだされていた軍事的命令のことだ。その内容はこの戦場ヶ峰学院の学内総合ランキングで部隊部門、個人部門共にトップを取って来いというものだ。

普通はまだ士官学校の生徒であるうちは任務なんてものは受けたくても受けられないのだが、俺と孝宏はすでに軍から階級をもらっている為任務が届くのだ。(これも父親のせい…おかげである。)

ちなみに階級は孝宏が中尉で俺が大尉だ。

俺のほうが偉いんだぞ。えっへん。


閑話休題


話がそれたけど、この任務を俺は二つ返事でOKした。

もともとその気だったし、任務の成功報酬がすごかったからだ。

だって、二階級特進でしかも可愛い秘書を付けてくれるとかもう魅力的すぎるだろ!


「もちろん受けてるぜ、そのためにも早めにいいやつを見つけないとな。」

「そうか、じゃあ明日午後空けといてくれ。ちょっと付き合ってほしいことがあるから。」


俺が任務を受けていることを教えると、孝宏はそう言って隣の自分の部屋へと入っていった。

俺もそれを見送ってから自分の部屋へと入る。

部屋は4LDKの普通のマンションにあるのと同じやつだ。少し違うのは風呂にジャグジーと露天風呂が付いているところくらいだろう。

とりあえず部屋着に着替えた俺は夕飯を作るために冷蔵庫の中を覗いてみた。

うん、この材料ならあれが作れるな。


「という訳で、パエリアかんせ〜い。」


冷蔵庫の中の材料が結構在ったのでパエリアを作って食べる。

パエリアは味がよく米に染みていて美味しかった。

食べ終わった食器を流しに持って行き洗う。備え付けの食器洗浄機もあるんだけど何か洗い残しができそうで怖いからいつも俺は自分で洗うようにしている。

食器を洗い終わったら、軽くTVを見てから風呂に入った。露天風呂から見た海は月明かりに照らされていた。

ちなみに、この寮には各部屋に個別の風呂があるのではなく普通の生徒は一階にある大浴場に行かないといけない。

確か、個別に風呂が付いてるのはこの五階の部屋だけだから今個人の風呂を持っているのは四人だけだったはずだ。と言ってもこの五階には部屋が四個しか無いんだけどね。

それで、大浴場が開くのは夜の八時から十二時までの間と朝の四時から七時までの間だったはずだ。まあ、厳密にはもっと色々規則があるらしいけど俺は使う必要が無いのでよく覚えてない。

そうこうしている間に眠くなってきた。今日はどうやら結構疲れたようだ。

さすがに十対一はしんどかった。なので俺はベットにダイブしてすぐにねることにした。





来週は学校の合宿があるので投稿できないかも

気を長くして待っててくさい!

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