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月は優しく桜を照らす  作者: 華ノ月


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6/6

6.


 松木がホットコーヒーを飲みながら、美月の言葉にそう返事をする。


 近くのカフェに来た美月と松木は飲み物を注文すると、しばらく雑談していた。そして、その話の中で松木が美月の利用者に寄り添って、前に進めるように背中を押してあげたいという内容の話をしたので、松木はその話に感心してそう声を出したのだった。


「利用者の皆さんはそれぞれいろんな悩みを抱えていますからね。だから、少しでも社会に出た時に苦しまなくていい様に精一杯お手伝いしたいと思っているんです」


 美月が微笑みながら注文したレモンティーを口に運び、そう言葉を綴る。


「ホントに美月さんってこの仕事に向いてる感じだな。こんな俺の事にも親身になってくれるし」


 松木が嬉しそうな顔でそう言葉を綴る。


「あの……、松木君も何か悩みがあるのでしたら相談に乗って、前に進んで欲しいと思っています。なので、私で良ければ何に悩んでいるかを話してくれませんか?」


 美月が松木に優しい眼差しを向けながら、そう言葉を綴る。


「ん~……。なんていうかな。俺、自分のこんな性格を直したいんだよな。どうしても、人をからかうような事を言ってしまうからさ……。こんなんじゃ何処に行っても上手くいかないって言うのは分かっているし、良い人だってできないしさ……」


 松木が少し寂しそうな顔をしながら、そう言葉を綴る。


「松木君……」


 寂しそうな顔をしている松木を見て、美月が心の中で何とかしたいという想いが膨らむ。


「松木君。松木君が悩んでいるその性格をよくするために私たちが何かお手伝いできることはないですか?松木君も大切な利用者の一人です。松木君が前に進めるようになるのであれば、私たちも協力したいですし……」


 美月が「何とかしたい」という想いから必死の想いでそう言葉を綴る。


「その……ここでは話しづらいんで、場所を変えても良いですか?」


 松木がどこか助けを求めるような表情で、美月にそう声を掛ける。


「はい。松木君が話しやすい場所であれば構いませんよ」


 美月が笑顔でそう言葉を綴る。


「その……俺のお気に入りの場所があるので、そこで話しても良いですか?そこだったら落ち着いて話せるし……」


 松木がどこか申し訳なさそうな顔をしながら、そう言葉を綴る。


「良いですよ。では、そちらに移動しましょう」


 美月がそう返事して、席を立つ。


 そして、松木の案内で美月はお気に入りの場所に向かう事にした。




***


「……とりあえず、綾乃さんは綾乃さんでいろいろ工夫して一つずつやってみても良いんじゃないかな?綾乃さんは資格もあるし知識もあるから、自分を信じて今の仕事に取り組んでもいいと思うよ?」


 優樹が微笑みながらそう言葉を綴る。


 綾乃は他にどんな仕事が合うかを相談されても明確な答えを出すことが出来ず、綾乃自身は今の仕事を続けたいという事だったので、優樹はそう返答した。


「じゃ……じゃあ、頑張って今の仕事を続けた方が良いってことだよね!」


 優樹の返答が嬉しかったのか綾乃が笑顔でそう言葉を綴る。


(ってことは、優樹君は私と仕事したいってことだよね……。なら……)


 綾乃が心の中でそう呟く。


「あの……、優樹くん……私……」


 綾乃が顔を真っ赤にしながら、優樹に自分の気持ちを伝えようとして口を開く。


 その時だった。


「……え?」





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