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第六十一章 合体怪獣VS魔導剣士 その1

61.1 第三回戦第三試合 合体怪獣VS魔導剣士 対戦情報


 観戦モニターに表示されている対戦情報より。


 闘技場について。


 本試合の闘技場はFタイプ。


 直径5kmの円形範囲を戦闘可能領域とした屋外会場。ほとんどが障害物の無い荒野。戦闘可能領域を出てしまうと負けになる。


 合体怪獣ドラゴジランについて。


 恐竜パルスザウルスが金龍ハイエストと合体し進化した怪獣。


 上半身が金龍ハイエスト、下半身がパルスザウルス。


 攻撃方法:火炎のブレス、雷撃、超音波攻撃、マイクロ波攻撃、電磁パルス——EMP。


 体長25m。首を伸ばして立った状態の身長。尻尾の長さは含まない。


 魔導剣士ミラージュについて。


 飛行能力。


 ディメンションスネークソード:第二回戦で破壊された。


 ディメンションリング:以下四つの能力。

 ・『幽閉空間生成魔法』:リングをゲートとした固有空間を生成する魔法。

 ・『空間接続魔法』:リング同士をゲートとしてつなぎ、瞬間移動する魔法。

 ・『空間入替魔法』リングが形成する球状空間同士を入れ替える魔法。

 ・『空間歪曲魔法』:両手でかざす正面の空間を歪曲させる魔法。


 身長170cm。



 §   §   §



61.2 合体怪獣VS魔導剣士 試合開始前 アラトの部屋


『シアイカイシ、3プンマエ』


 荒野の中心に転送されてくる人影が一つ。赤毛のショートヘアー、赤いビキニの女戦士、美しく色気漂うエルフだ。


 アラトは首を回さず、眼球だけ動かして隣に座るギリコの様子をうかがった。いつもならば、豊満な肉体のエルフが画面に登場するだけで不機嫌になるギリコだが、今日はそうでもないらしい。


 ともあれ、静かに試合観戦に集中しよう。


『シアイカイシ10ビョウマエ、9、8、7……』


 合体怪獣ドラゴジランが荒野に転送されてくる。転送が完了すれば試合開始だ。



 §   §   §



61.3 合体怪獣VS魔導剣士 試合模様その一 魔導剣士側


『……3、2、1、ゼロ』


 ゼロと同時に合体怪獣の転送が完了した。


 首を左右に振り周囲を見渡す合体怪獣、周囲の把握と状況確認を行っているようだ。


 エルフが無謀にも合体怪獣の口元めがけて飛翔、直進した。


 合体怪獣はエルフの急接近に気づき、有無を言わせず火炎のブレスを真正面から浴びせる。


「チッ!」


 エルフは舌打ちしながら空中で急停止、両手を前にかざした。エルフに直撃すると思えた火炎のブレスは、彼女がかざす両手のところから急に角度を変え、明後日の方向へと放射されていく。


 エルフが『空間歪曲魔法』を使ったのだ。


 空間を歪ませる魔法。敵からの攻撃だけに限らず、あらゆる運動エネルギーのベクトルを変えて自分の身を守ることができる魔法だ。


 影響する範囲は狭いが、破壊力に関係なくあらゆる物質、光さえも歪めるので応用が利く。しかもバリアのような防御上限が理論上存在しないので無敵の防御力を発揮するのだ。


 激しく咆哮ほうこうしながら黄金の翼を広げ、天空に舞い上がる合体怪獣。気分を害したのか、うなりながらエルフを追いかけ敵と認識したらしい。


 剣も携えていない身軽なエルフは、合体怪獣よりも俊敏に飛翔する。


 エルフと合体怪獣の身長——首を伸ばしていない場合——を比較すれば13倍から14倍の違い、170cmの人間が13cmくらいの小人と空中戦を繰り広げるイメージだ。


 若干太めのため機動性が落ちているドラゴン系合体怪獣からすれば、縦横無尽に空を駆けるエルフはイラつく存在に違いない。


 合体怪獣は口から火炎のブレス、頭部二本の角から雷撃を繰り出しながらエルフを追う。しかし飛翔スピードでかわすか、『空間歪曲魔法』で避けるかで、ことごとくその攻撃を回避し続けるエルフ。


 合体怪獣の眉間にシワが寄った。もともと威嚇いかくするような真っ赤な双眸そうぼうなのだが、よりいっそう憤怒の色に染まっていくように見える。


 ドラゴンの頭を持つ合体怪獣、その大きなアゴを大きく開き夢中でエルフを追いかけた。ガブリと咬みつかんとする。その強靭なアゴと牙に捕まったら、一撃で胴体を分断し、ひとたまりもないだろう。


 逃げ回るエルフが急に減速した。合体怪獣の牙が急激に迫り寄る。そのままでは捕食されてしまい、残虐な光景が待つのみ。



 §   §   §



61.4 合体怪獣VS魔導剣士 観戦模様その一 アラトの部屋


「ギャァァァァァァース!」


 思わずアラトが悲鳴を上げた。もとい、咆哮した?


「どうされたのですか、アラトさん」


「いや、その、ねぇ、いや困った、ナハハ、決して悲鳴を上げたわけではござらん。拙者せっしゃ咆哮ほうこうしただけでござる。決して躍動する何かに注目していたとか、胸躍っていたわけではござらん。いや、ホンマに、僕はどちらも応援してないよ、ホント、ホント」


「そうですか。複雑な心境であることだけは伝わりました」



【作者より御礼】

 数ある作品群から選んでいただき、かつ、継続して読んでいただいていることに、心から感謝申し上げます。


【作品関連コンテンツ】

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