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お試し!即興短編小説集  作者: アルマンド
5/40

No5 無慈悲な流刑

あまりにもひどい。


「そう、あまりにもひどい!」


「そうだそうだ横暴だ!」


「わたしたちにだって人権があるんだ!」


みんなでやっと力をあわせてここまできたっていうのにっ!

元々はひとつだったおれたち兄弟は流刑が生まれながらにして決まっていた。


「これが人のやることかよぉぉ!!」


くやしい!

おれ達の兄や姉も同じ運命を辿っていったのだろう。

物心がついて、すぐにおれ達は閉じ込められていることがわかった。

暗く、狭い洞窟の中だ。


やっとの思いで閉じられた門から出られたっていうのに、こんなのはあんまりだ!


「くそ!」


洞窟を出てすぐにおれたちは湖に落ちてしまった。

どれだけもがいてもここから出るすべはない。

おれ達の叫びもむなしく、「ガチャン」と無慈悲な

処刑を執行する音が聞こえた。


「くそおおおおおおおおおおおお!!!!」


おれたちはぐるぐると渦の中に抵抗することも

できずに飲み込まれて行ってしまった。


「えっ、えっ!?なんか、トイレから声聞こえた?こわっ!」


今度は絶対、人間に生まれてやる!

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