プロローグ おまけ
ちびちび
レイド「ちび……ちび……」
シダラ「zzz……」
レイド「ちび……ちび……」
シダラ「zzz」
レイド「ちび」
シダラ「だーっ、うっせえな! なにしてんだよ」
レイド「そりゃ、シチューをちびちびだね」
シダラ「鍋にお玉つっこんで直接のみゃ良いだろ。それに、皿はもう洗っただろ?」
レイド「……あー」
シダラ「思いつかなかったのかよ」
レイド「そうだ。こないだの緑の皿があったね」
ナギ「骨董品ー!!」
レイド・シダラ「!?」
ナギ「むにゃ……」
シダラ「辞めとけ、な」
レイド「フ……そうだね」
狙撃手さん
レイド「その節は脅かしてごめんね」
狙撃手「いえ、襲い掛かったのは我々ですので」
レイド「女の子の顔に傷がついたら大変だから」
狙撃手「えっ!? き、気づいていらしたのですか」
レイド「そりゃ、ね。マスクとゴーグルで顔を隠しても無駄さ」
アコ「……じーっ」
レイド「僕の審美眼に狂いは」
アコ「じーっ」
レイド「……ごめん、嘘☆ほんとはアコちゃんに教えてもらったのさ」
狙撃手「(すごいのか、すごくないのか……)」
一つ目巨人の弱点
ナギ「それにしても、おっきな目玉だったねぇ」
シダラ「目ってのは、両の目で距離間図るモンだろ。片目でなんであんなに正確な攻撃ができるんだ」
ナギ「でも、おかげで弱点もわかりやすかったよね」
シダラ「それなんだけどさ。……よく考えたら、どんな生き物でも頭潰せば死ぬんじゃね?」
ナギ「た、確かに」
シダラ「まぁ、アイツ皮膚硬かったから。目玉くらいしか、攻撃通らなかったかもしれねェけど」
ナギ「まぁ、その……弱点には変わりなかったってことで、いいんじゃない?」
シダラ「おかげで狙いつけやすかったしな」
ナギ「……でも、ほんとになんで一つ目だったんだろ」
シダラ「でかい目玉で、遠くを見るため……とか?」
ナギ「そうかなぁ。……そうかも」
レイド「弱点は足だよ。斬れば一時的に弱体化するからね」
シダラ「お前しか斬れねーっつの」
ナギ「結局正攻法が一番なのかな……」