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オープンキャンパスのアルバイト2

 僕は学内の掲示板を見て、一年ぶりにオープンキャンパスのアルバイトに参加した。今回の係は「キャンパスツアー」になった。なぜ、そうなったか理由は分からない。でも、一年前の看板持ちよりは間違いなく楽しそうだ。僕はやる気になっていた。


「スタート地点は、3号館ね」

 何度もアルバイトに参加している女性の先輩を中心に五人くらいで、ひと通り回った。時間にして十五分かからないくらいだ。重ならないように回る順番が決まっていて、各場所で説明してほしいことが箇条書きで書かれていた。ただし、相手の反応を見て悪かったら省いていいし、何か付け加えてもいいとも言われた。


 十時になり、続々とお客さんがやってきた。間違いなく、一年前より多い。十人くらいになったら出発するようにして終わったら次のお客さんが来るまで待機になっていたが、どんどんやってくる。

「今日、すごく人が多い。ちょっと大変だけど、頑張ってね」

 気づけば、十週以上回っていた。


 最初は貰った紙を見ながら説明していたが、僕は二回ほどで気づいた。

「この銅像、〇〇先生の作品です」

 僕も紙をもらうまで知らなかったが、学内の教授の作品だったのだ。しかし、お客さんの反応がイマイチだ。あまりにひどいので、三週目以降は言わなかった。また、ドラマや映画の撮影で、ここが使われてますと言うのは、一か所目はウケがいい。しかし、三か所目になると、またかといった感じになった。僕は後半から一か所しか言わないようにした。


 そして、僕は後半から、スタート時に一文を加えた。

「あそこのショーケースに入っている物、すべて学生の落とし物です」

 そういうと、たいていの人が笑ってくれる。掴みはバッチリだ。さらに前がつまるので、一か所足すことにした。

「この点字ブロックなんですけど、今年の春休みに設置したばかりなんです」

 お客さんも何でだろうと考える。

「実は四月から全盲の子が入学しまして、それで設置したんです」

 お客さん、けっこう驚いていた。四月に全盲の子が入学したということで、大学側から困っていたら助けてあげてほしいと言われていた。


「今日は忙しかったけど、無事に終わったね」

 十周以上したけど、自分自身も楽しめていた。最後、女性の先輩がアンケート用紙を見て言う。

「キャンパスツアー、面白かったって意見が多い。よかった」

 僕はそれを聞いて安心した。約一年ぶりに参加したが、やってよかったと思った。

一年次に参加したオープンキャンパスのアルバイトについて

https://syosetu.com/usernoveldatamanage/top/ncode/2097070/noveldataid/27029698/

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