小中時代の同級生と一人暮らし
ゴールデンウィークも終わり、気づけば五月中旬だ。一年のときと比べて少し授業が減ったが、月曜日から金曜日まで通っていた。
「ねえ、瀬口さんって分かる?」
母に聞かれたので、僕は答えた。
「中三のとき、同級生だったよ。何かあったの?」
「買い物が終わったあと、同級生のお母さんたちが話をしていて。最近、娘さん見ないねって」
僕はそれを聞いて母が何を言うか分かったが、黙って続きを聞いた。
「瀬口さんのお母さん、娘が大学に行ってるんだけど家からけっこう遠くて。週二か三回くらい大学でできたお友達のところに泊まっているって言ってたんだけど」
僕は呆れて言った。
「それは嘘だよ。だって、北海道の大学に行ってるんだから」
「えっ、そうなの?何でそんな嘘を」
どうやら母は忘れてしまっているので、僕は改めて説明するように言った。
「去年、健太のお母さんが寮生活するって話をしたら、あれこれ言われてたって言ってたじゃん。だから、嘘をついたんだよ。一浪して一人暮らしで大学に行くってことは、お金持ちってアピールするようなもんだから」
「そんなこともあったわね。でも、瀬口さんのお母さん、その話は知っているのかしら?」
母はそうだったと思い出したようだ。
「知ってると思うよ。まず、高本と健太は同じバレー部。高本と瀬口は、高校が同じだし」
「さすが伝説のバカ学年、親も終わってる」
妹が会話に入ってきた。
「いや、親が一番終わってるんだよ」
僕は訂正するように言った。
「だいたい、何でそんなことを気にしなくちゃいけないわけ。高校辞めてるやつも多いし、バカばっかりだし。大学だって全然進んでないでしょ」
妹とは三歳差だが、まわりも兄弟が多かった。そんなこともあり、僕の代がやらかした数々の出来事を知っていた。
「九十一人中、高校中退が少なくとも十二人。残り七十九人ってことを考えたら大学に進学したのは、二十人くらいか?あとバカは多いけど、最高学歴は、慶應だから」
僕は同級生のフルネームを言って、隣の小学校出身だということも伝えた。
<大学生と寮生活>
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<小中時代の同級生と再会 一浪して大学合格>
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<小中時代の同級生と再会 幼稚園の園長先生の衝撃の一言>
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コチラも読んでもらえると、話のつながりが分かると思います。
今回の話ですが、信じられないと思いますが本当の話です。
もちろん、作中の登場人物の名前は仮名です。




