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サークル・部活の勧誘

「あの、フットサルサークルですけど、興味ありませんか?」

「すいません、二年です」

「えっ・・・失礼しました」

 二年生になったが、朝の登校時や昼休みに何度かサークル、部活に勧誘された。中高と違い、大学は私服だから、パッと見で学年は分からない。さすがに一年と四年だと顔つきが違うので分かるが。僕は童顔なので、夜だと警察官に中学生、高校生と間違えられることが何度かあった。


「吹奏楽部です。興味ありますか?」

 また、声をかけられてしまった。が、やはり吹奏楽部は気になっているので、そのまま話を続けることにした。

「一応、高校のとき、やってました」

「えっ、やってたんですか?」

 相手は何年か分からないけど、キラキラ目を輝かせて聞いてきた。


「でも、大学ではやらないです。家も遠くて時間がかかるので」

「それなら大丈夫。片道だけで約三時間かけて来ている人がいるので」

 僕はそれを聞いて衝撃を受けた。栃木の山奥から来ていて、家のまわりには野生のタヌキが出没するとのこと。一限のときは朝六時前に出発し、夜も終電が九時七分だから、最後の片付けが終わる前に帰宅するそうだ。


「全国大会に出ていて、レベルが高いじゃないですか。自分なんて初心者レベルなんで」

「それも平気。初心者から始めて、コンクールメンバーに選ばれる人も毎年います」

 吹奏楽コンクールは種類にもよるが、五十人ほど出場できる。埼京大の吹奏楽部は、百人以上いるから半分は落ちる計算だ。加えて強豪校から推薦で入る学生も多くいる。それでも、選ばれる人は才能もあって努力家だろう。ちなみに、自分は全く才能がない。


「いろいろ教えていただき、ありがとうございました。金銭的に難しいので、すいません」

 僕は一方的に会話を切ってしまった。部員と話をして思ったことは、育ちがよくて金銭に困った経験がなさそうだということ。なにより能力が高いと感じたし、体力もある。底辺校出身の自分と違い、エリートに見えた。

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