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新一年生の自己紹介2

「えっ、あたしか」

 いきなり潜りで参加している桧山真奈の登場だ。教室中が一瞬、えっという感じになったが「女の子が来ましたー」と誰かが言ってくれた。偶然とはいえ、いきなり潜りに当たって驚いたが、問題なく進行できそうだ。

「桧山真奈です。出身地は東京で、出身校はお台場総合です」

 中国っていうと、そっちの話題が広がると思い、東京ということにしてもらった。

「なりたい校種は?」

 このように助け船を出すのは、声が通る同級生が順番でやることなっていた。ちなみに僕の声は低いうえに滑舌が非常に悪い。しかも、声が小さいとよく言われる。


「小学校の先生になりたいです」

 ここは変えることなく、本当のことを答えてもらった。何人かが「俺もー」「私もー」と言って、場を盛り上げていた。さらに三年と四年の先輩も便乗し始めた。


「最後に何かアピールありますか?」

「あたしの親戚が、ちょっと有名人なんです」

 それに対して、教室中が誰?という感じでざわざわしていた。少しためた後、女性歌手の名前をあげると教室中が大騒ぎだ。中には潜りだと気づかない先輩もいるので、僕を含め数人で「もぐり」と書いた紙を見せていた。


「よろしくお願いします」

 一言だけ言って、くじを引いた。

「二番」


 その後も順調に進んでいったが、思わぬハプニングがあった。

「えっと、実はあまり言うつもりはなかったのですが、僕も親族で有名人がいまして」

「だーれー?」

 二回目ということで教室中が息を合わせて言うと、なんと元総理大臣の名前が出てきた。これには、本当に教室中が驚いていた。中には「おい一年、同じネタ二人もいらん」と言った先輩がいたが、ガチというメモを見せると目を見開いていた。僕は国会議事堂に社会科見学に行ったとき、元総理大臣を生で見たことを思い出した。バスに乗っていて曲がるときに見たが、自分を含めて二人しか見ていないから貴重だった。

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