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新二年生のオリエンテーション

 四月になり、正式に二年生になった。去年と同じように今週は健康診断、オリエンテーションが中心の日程だ。大学近くを流れる河川敷は、今年も桜が満開できれいだった。去年と違い、教室はうるさいくらい騒がしかった。


「おっ、一年経つと、ずいぶん騒がしいな」

 木本を先頭に先生たちが教室に入ってきた。

「二年生のみなさん、今年もよろしくお願いします」

 教授陣は片山、木本、佐村に加えて、私用で欠席の根本の四人体制で変わらない。事務も戸村だが、補佐は変わった。今年は一人だそうだ。


「日文出身の山中といいます」

 おとなしそうな感じで、美人な女性だ。中高の国語の先生を目指していていたが採用試験に落ちたので、受かりやすい小学校教員にシフトチェンジ。ただし、免許はないので、他大学の通信課程で取るとのこと。

「二足の草鞋を履くので大変だと思いますが、頑張ってください」

 片山が言うと、はいと返事をした。


「それと高市さんは埼玉県の採用試験に受かって、桶川市内の小学校に配属されました」

 一瞬の沈黙のあと、自然と拍手に包まれた。

「あと池村くんも期限付きだったんだけど、来週からお台場の小学校で勤務することになりました。それだけ、今は小学校の教員は足りてない状況です。みなさんも三年後には教壇に立つと思って、しっかりやっていきましょう」

 そう言われても、僕は全く実感が湧かなかった。果たして、自分は教員になれるんだろうか?そんなことばかり考えていた。


 オリエンテーションが終わった後、みんなで準備をすることになった。

「そーいや、古庭いなかったよな?」

「あっ、そういえば」

 クラス別のオリエンテーションは、出席を取っていなかった。


「あいつ、やる気ないのは分かるけど、よくサボれるな」

 文化祭など行事も、ほぼ参加していない。僕も面倒だと思ったりするが、ここまで徹底的にやれるのはすごいとも思っていた。それに対して、みんな不満を持っていた。ただ、みんなの邪魔になるようなことはしてないので、そこまで責めなくてもと思っていた。

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