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パソコンの課題 母校(中学)の元プロ野球選手発見

 十二月になり、本格的に寒くなってきた。やっぱり、東京よりは埼玉の方が寒いのだろうか?通学途中、駅の自販機やコンビニで、ホット飲料を買うのが日課になっていた。大学近くの河川敷のせいか、北風が冷たく気温よりも寒く感じた。


「パソコンの課題、進んでる?」

 プロ野球選手の年俸を分析する課題だ。

「やっぱ、巨人の年俸が高いよな」

 そのくらいは新聞でも報道されているから分かるが、数値をエクセルに入力してグラフにしなければならない。グラフの指定はないが、いかに分かりやすく表現できるか。


 僕はホームページを見ながら、選手の年俸を入力していた。やっているうちに裏方のスタッフが出てきた。すると見覚えのある名前が出てきた。

「あっ、母校(中学)の先輩だ」

 思わず声をあげると、近くにいた同級生が反応した。

「卒業生にプロ野球選手がいるんだ、すごいな」


 中学二年の頃、テレビをつけると先発投手を交代。二番手として登板したのが、中学の先輩だった。このときは知らなかったが、何かびびっと感じるものがあった。一軍に上がったばかりで、いきなり球界を代表する選手と対戦し、ホームランを浴びて失点。次のバッターを打ち取るも、その次のバッターにもホームランを打たれて降板。翌日、同級生が「昨日、打たれたピッチャーが卒業生」だと言って、みんな大騒ぎだ。その後は先発したりもしたが、一度も勝てず。最後は滅多打ちにあい、戦力外となっていた。


「裏方のスタッフになってたのは、知らなかった」

 僕が言うと、同級生たちが聞いてくる。

「中学、野球部強かったの?」

「いや、中学では部活じゃなくて、地域のクラブチームに入ってたんだよ。あと前にも話したけど、野球部は強くない。しかも、卒業して一年後に廃部してるし」

 なお、この選手は裏方のスタッフとしては大活躍で、やめるときにニュースになったくらいだ。現在は野球関係の会社に勤務している。

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