部活、サークルの退部
授業はなかったが、ガイダンスがあったので大学に行った。やはりというか、同級生と再試の話になった。
「まさか採点ミスがあるとは思わなかったよ」
「しかも、根本先生がミスするなんて」
「出してみるもんだね。その度胸も、すごい」
みんな先生のミスに驚いていたが、僕が成績再確認を出したことに驚いてたようだ。
「出来はよくないけど、再試を受けられないほどではないと思ったよ。失敗したら、どうしようとは思ったけどね。五十一点だった」
僕が言うと、みんなも反応した。
「まあ、単位が取れてよかったじゃん」
「あの小テストで、九点取るってすごいね」
そのあとは、部活とサークルの話になった。
「夏休みの活動って、どうだったの?」
みんな回答がバラバラだった。全くなかったところもあれば、合宿があったり、大会があったり。大学の看板部活、吹奏楽部はほぼ毎日。朝から夜まで、ぎっしりだったそうだ。
すると、古庭が答えた。
「俺、部活やめたから」
一瞬、間ができたあと何人か聞いた。
「えっ、何で部活やめたの?」
「人間関係ってとこかな。それに部内にいた彼女とも別れたし」
みんな黙っていたが、やっぱりと思っていたようだ。古庭は攻撃的なところがあり、協調性に欠ける感じがあった。本人も気づいてはいるだろうが、残念ながら教師には向いてない。
他にも先輩からのセクハラが嫌だった、学業と両立ができなかった、経済的な理由、活動時間が聞いていたよりも長いなど、さまざまな理由でやめていた。中高と同じ感覚で入ったけど、大学は違うという声もあった。
でも、みんな、もう前を向いているようだ。
「これで勉強に専念できる」
「今度は失敗しないように選ぶ」
「もうコリゴリだから、部活・サークルには入らない」
それを聞いて、僕は何かやらなければなあと思っていた。




