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高校中退者数

「私の中三のときのクラス不良ばっかりで、三十人中十五人が高校をやめました」

 僕より少し後に入ってきた二年生の女子高生が言ってたことだ。


「あの子、いったい何を言ってるんだろう?」

「そんなわけないよね」

 他のアルバイトは、みんな彼女の言ってることを信じていなかった。

「でも、嘘つく必要ないし」

 何人か困惑していた。


「実は彼女と出身中学近いんだけど…嘘はついてないと思う。十分あり得る」

 僕は言った。

「えっ、そうなの?どんな感じ?」

 僕は逮捕者多数という噂があること、廃校の可能性があったことを話した。

(詳しくはコチラを参照)

      ↓

https://syosetu.com/usernoveldatamanage/top/ncode/2097070/noveldataid/26664361/


「ヤバいね、その中学」

「だからって、みんな進路が違うのにクラスの半分が高校辞めるって異常だよ」

「教育学部生、高校中退率って、どのくらい?」

 僕は分からなかったので調べてみると、二、六パーセントだということを知った。


「こんなに低いんだ」

 僕の発言に、まわりから質問が飛ぶ。

「いや、そんなもんじゃないの?江本君の同級生は、どうだったの?」

「中学の同級生は、九十一人中少なくとも十二人辞めてます」

「けっこう荒れた学年だよ、それ」

 僕はさらに二人増える可能性があること、高校中退者のひとりは別の高校に進学したことを話した。


「ちなみに高校は、どうだったの?」

「八クラスで三百人くらいでスタートして、最後は二百九十人くらいでした。暴力沙汰やったりして退学になったとかはいないです。人間関係だったり、校風と合わないとかだったり。みんな自らの意志で」

「平均より多いから荒れてるんじゃない。江本君、いいとこ出てると思ったら、全然違うんだね」

 僕は見た目から、いいとこのお坊ちゃまと勘違いされることが多い。しかし、実際は底辺と言われても仕方ない学年出身だ。このとき、高校もわりと中退者が多いということを知った。

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