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補助教員ボランティア 五日目 埼京大生と塾講師

 五日目、やはり教室は、騒がしいままだった。僕は何も変えられなかったという感じで無念に思っていた。それでも、宿題が終わった、分かったという子がいたのが救いだった。


「俺、中学校の先生になったら、怒ってばかりになりそうだな」

 八木がぽつりと言った。ちなみに、高校を志望しているとのこと。

「江本くんは、無難にこなしている感じがするね。せっかく来てんだから、もったいない」

 そう言われて、僕は返答に困った。そもそも、まだ数日しか来てないわけで、そこまでガツガツはいけない。それに僕自身も、ギャーギャーは言いたくない。やはり、エネルギーを使うし、冷静な判断ができなくなる。


「学校の先生が、ちゃんとした授業をすれば、まず荒れないんだよ。授業がつまらない、分からないから、子どもたちが反発する。そして、塾へ行く。俺、塾講師してるけど、本来は塾なんていらないと思ってる。将来、先生になるためにやっているだけ」

 埼京大生の間で人気のアルバイトのひとつ、塾講師。同級生もやっている人が多いが、みな似たようなことを言っていた。


「学校の先生がちゃんと授業をやってれば、塾なんていらないよね」


 たしかに、その通りかもしれない。しかし、僕は一括りにしてもいいだろうか?と思っていた。なぜなら、近隣の中学みたいに、まず生活習慣から叩き込まなければならない学校もある。そんな学校の場合、勉強は後回しになってしまう。それと明らかに勉強ができる子は、塾に通って伸ばしてもいいと思っている。もちろん、学校でやれればいいが限界がある。


「また、来月もありますから、そのときはお願いします」

 校長先生に言われ、五日間を終えた。

https://syosetu.com/usernoveldatamanage/top/ncode/2097070/noveldataid/26664361/

作中に出てくる近隣の中学のことは、ここに書いてます。

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