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補助教員ボランティア 三日目 一年生と三年生

 補助教員ボランティアも、三日目になった。

「あー、もうめんどくさいなあ」

 一年生の女の子が少し大きい声で言った。わりと夏休みの宿題が出ているようで、独り言が出てしまった。なんだかんだ休まずに来ているが、イライラしているのだろう。


「ほら、みんな勉強してるんだから、大きな声を出さない」

「はーい」

 何人か、うるさいなあと思っているが、何も言わずに黙々とこなしていた。そのあたりは、小学生と中学生の違いかもしれないと思いながら僕は見ていた。


「あー、もう終わんない」

「静かにする。できないんだったら、来なくてもいいんだよ」

「だって、親が行けって、うるさいんだもん」

 僕は本音が出ていて、大丈夫かなあと見ていた。


「ちっ、うるせーな」

 三年生の男子数人が舌打ちをしたが、おそらく本人には聞こえていない。

「俺、ちょっと前だったら、一発ぶん殴ってるわ」

「まあ、落ち着けって。一年だし、しかも、女子だからな」

「だけど、次に大きい声を出したら、三年生の怖さを見せてやろうぜ」

 僕は「まあまあ、落ち着いて。わざとじゃないんだから」と言い、明るい空気になるように声かけをした。やっぱり、三年生となると少し大人だ。


「そういえば、先生って何歳?」

 僕は先生と呼ばれて、ドキッとした。

「十九歳」

「嘘だ。老けてる」

 僕はその反応に驚いてしまった。大学二年生になってからも、夜中の十二時前に駅近くを歩いていたら、警察官に声をかけられ高校生と間違えられていた。どうやら、スーツ姿が似合っているようで、プラス五歳くらいに見えるようだ。嬉しいような悲しいような。


 終わったあとは、校長室へ。

「ちょっと、一年生の子がうるさいわね。他の子に影響が出てるから、なんとかしないと」

「まあ、夏休みだから、遊びたい、部活やりたいって気持ちは分かるけどね」

 僕もそうだよなと思いながら、うなづいていた。

「あれが続くようなら、話をした方がいいわね。もう少し、様子を見ましょうか」

 僕は他の先生たちと会話をしていて、自分が小中学生のときの先生たちも、こんな感じで話していたのかなあと思っていた。

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