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補助教員ボランティア 二日目 教育学部と文学部

 僕は約二時間かけて学校に着き、図書室に入った。

「おはようございます」

 今日も昨日と変わらず、五人体制だ。しかし、他大学から来ている吹奏楽部出身の女性の代わりに男性が来ていた。坊主頭で少しいかつい感じだ。生え際を見ると、たぶんハゲてる。でも、肌は若いから、おそらく二、三歳くらい年上だろう。

「おっ、来たね。君が江本くんか。僕も埼京大に通ってる四年生で文学部の八木っていいます」

「よろしくお願いします」

「もしかして、ハゲてるから、だいぶ年上だと思った?」

 笑いながら言ってきて心を読まれたと思ったが、とっさに「違います。同じ大学の人がいると思わなくて」と言ってしまった。


 まだ二日目なので、そこまで騒がしくない。三学年が同じ部屋にいるので、一年生は少し緊張しているようだ。なんて思っていたら、急に歌い出す子がいて「ほら、歌わない」なんて注意されたり。今日も終了した。


「社会専修なんだね。文学部のこと見下してない?」

 僕は言われて返した。

「そんなこと思ったことないです。文学部の教職志望者の方が真面目というか、教育を変えてやろうって感じの人が多い気がして。校内をバイクが走ってた中学校に通ってて、その環境を変えたいから志望したって話をした人がいて」

 たしかに文学部の方が教育学部より入りやすいから、学内でも少し下に見ている人はいると思った。しかし、僕は運よく推薦で受かったわけで、そんな風に思ったことはない。ただし、中国語学科の人は、少し評判が悪かったので気をつけていた。


「ふーん、そうなんだ。君は他の教育学部生と違うね」

 社会専修の先輩から「所詮、文学部なんだから」と言われて、今でも根に持っているとのこと。そのせいで、他の教育学部生も同じように見えてしまうんだとか。


「教育学部の人は、みんないい学校出てますよ。ほとんど公立ですけど、特に小学校、中学校って。進んだ教育を受けているし、何より先生に恵まれてる感じがします」

 僕は学力の低い学校だったことや体罰をする先生がいたこと、それを放置している地域だったことを話した。

「えっ、小学校で体罰。なかなか大変な学校だったんだね」

「多少は仕方なかったと思いますが、さすがにやり過ぎで。特に自分の代が評判悪くて」

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