大抵絡まれる
俺は森から無事に帰還しギルドに戻った。
ちなみに森に入ってからかなり時間がたっている。
ゴブに使った時間は精々2時間程度だが
目的地がかなり遠かったので時間がかかってしまった。
「戻りました」
「レン君、どうだった?」
「まあ楽勝ですよ」
そう言いながら俺は倒した証の角を手渡した
「はい確認しました」
「じゃあギルド加入だね、そういえばギルドのことは聞いてる?」
「いや、全然」
「そう、じゃあ説明するね、まずギルドのランク制度について」
「ランクは7つあって一番下がルーキー、その次が…」
なるほど要はまとめると
ルーキー → アイアン → ブロンズ → シルバー →
ゴールド → プラチナ → レジェンド
この順番で冒険者の等級が上がっていくようだ
最上位のレジェンドにもなればそれはもう英雄扱いされるくらいの実力の持ち主だとか
「次に依頼、クエストについてね」
「依頼とクエストの違いについては細かなことなんだけど、個人だったりパーティー単位の頼み事が依頼で国とかの大きな組織からの頼み事がクエストって呼ばれているわ」
「もう一つ、このクエストにはランクがあるの、まあでも魔物のランク制度と同じだから省かせてもらうわ」
なにそのランク制度、知らないんだけど
「なにそれ」
「あれ、知らないの、まあいいよ説明してあげる」
「魔物のランクは8つ、G~Sまであるの、Gはゴブリンみたいな雑魚、Fはコボルトやスライム、Eはオークみたいに集団行動が得意な奴が多いの、まあ外はいいかな駆け出しがFランク以上出会うこともないでしょうし
「依頼のランクに関してなんだけどさっきと同じでG~Sまであるの」
「それと言い忘れていたけどルーキーはGとFランクの依頼しか受けられないからね」
つまりブロンズはEまでシルバーはDまでというように一つ上までしか受けられないということか
「それと依頼の報酬の相場のことなんだけと、これはまあ依頼によって違うしここでは省くね」
「あと最後に依頼は好きなだけ受けられるけど、期限までに達成できなかったり、依頼内容に不備があった場合はペナルティとして罰金が課せられるわ」
なるほど、まあ大体わかった
「そういえばレオン達はどのランクなんだ?」
「ん~レオンはねプラチナだよで、フェイちゃんとグレイさんはシルバーだね」
こんなことを話していたら急に辺りが騒ぎだした
「おいおいプラチナでレオンってあの、覇者か?」
「まじ?ここにいるのか覇者が?」
おーおー周りが騒いでいやがる、それにしてもレオンに覇者なんてカッコいい異名があるのか。
「なあ、レノさん覇者ってなんだ?」
「ええと、私も詳しくは分からないんだけど昔、昔と言っても、どこかにダンジョンが急に現れたのよ。
冒険者達はそれに長いこと挑んでも攻略することができずにいたらしいのだけど、ある日突然そのダンジョンを攻略した人が現れたの、それが貴方のチームメイト、レオンってわけ」
相当強いんだなレオンって。
「ダンジョンっていうのは?」
「簡単に言うと迷宮のことで階層ごとに分かれていて最下層にはボスがいるの、そしてそこには宝箱があってその中にはレアアイテムが入っていることが多いわ」
「昔から突然現れるらしいの詳しいことはまだわかってないみたいで」
「へぇ~そうなんですね」
レオン達が緊急事態でいったところもダンジョンだったな。
「そういえば、まだレン君のギルドカードできてなかったね、ちょっと待っててね」
そう言ってレノさんは奥の方に行ってしまった。
「おう、お前、あの覇者様の仲間なんだろ」
話しかけてきたのはドワーフ?のおっさんだった見た目的に酒飲みそうだな。
顔も赤いし酔っていそうだ。
「そうらしいですね」
「お前がねぇ覇者様はパーティ嫌いって聞いていたんだが」
「そうですか」
「ところでよぉ、お前みたいな思い上がっている駆け出し俺は嫌いなんだよ」
「……はあ?」
「生意気なクソガキが、どうだ痛い目にあいたくなかったら有り金全部出しな、俺はアイアンだぞ」
すると席に座っていたこいつの仲間らしき奴が野次をとばす
「こいつ怖くて震えてるんじゃないか」
「なんだよそれ」
これがテンプレか?そもそも俺は素寒貧なんだが。
誰も止めに入らず見て見ぬふりだし。
「ほら、早くしろよ」
「いや、持ってないし」
「そうかい、なら力づくで奪い取ってやるぜ!」
うっわこいつ面倒くさいな。
「雑魚が調子乗ってんじゃねーよ!」
そういって殴りかかってきた やばい!
俺は咄嵯に避けようとしたが間に合わず殴られてしまった。
だが【衝撃吸収】でなんとかなった。
「ふぅ~危ねえ」
思いっきり吹っ飛ばされたが俺は無傷だ。
俺はこいつの恨みを買った覚えはないのだけど。
「はぁ、めんどくせ」
俺は殴ってきたやつを睨みつけた。
「一発は一発だぞ」
「ああ?なんだそれ」
俺は腕を突き出し俺のキングス【衝撃放出10%】をくりだす
「ぐはぁ」
そいつは血反吐を吐きながらぶっ飛んでいき気絶した。
「雑魚が調子乗ってんじゃねーぞ」
その光景を見てみんなは唖然としている。
「アドフ!てめぇ何しやがった」
「だから一発食らわせただけだろ」
「ふざけんな、おい、てめえらこの野郎を叩き潰せ」
すると他の奴らも立ち上がり俺に向かってくる。
「そこまでよ」
レノさんが戻ってきたみたいだ。
ちょうど良かった打撃は何とかなるかもだが。
ナイフとか刃物は俺はどうしようも無かっただろう。
「ちぃ、邪魔すんな」
「ここはギルド内で喧嘩するのは禁止されてるわ」
「うるせぇ、そんなもん関係あるか」
「はあ、これじゃあ仕方がないわね、国騎に来てもらう?」
国騎?まあ警察みたいなものだろう。
「クソが!覚えてろよ」
そういうとそいつらは出ていった。
「ふう、ごめんね、大丈夫?」
「大丈夫です」
「そう、よかった」
「あいつら登録したばかりの冒険者を狙って小銭稼ぎをしてるのよ、
多分今回もそれであなたに絡んできたと思うわ」
「そうなんですね」
「お待たせ、はい、これがレン君の冒険者の証だよ」
「ありがとうございます」
そこには鉄の板に名前とランクが書かれている。
だけのシンプルなものだった。
「はい、これで登録完了よ、これから頑張ってね」
「頑張ります」
「あとこれは依頼の報酬ねサービスしといたから」
そう言ってお金の入った袋を渡してくれた 中には計5000ダールが入っていた。
あとレオン達は今日はまだ帰ってきてなかったので宿に泊まることになる。
今日は疲れたし宿で休むことにしよう。
こうして俺は初めての依頼を終えたのだった。
水魔法のテンプレート
・アクアベール
・アクアアロー
・アクアソード
少ないですね
なぜかってまず魔法を作りますで基本的にそれを人に教えません。
自分以外が強くなって欲しくないのでね
そのため魔法のテンプレートは基本すくないのです。
あのチンピラどもは覇者だと信じていません