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海賊?いえ、聖騎士です

皆様の声を聞かせてくださると幸いです

感想、評価お待ちしております

 アサギ達は土の教会の聖職者を一人連れ「セカンドウ」へと辿り着いた

 マップにはクエストを報告するNPCがアイコンで表示されている


『最初にあの商人に報告して終わらせてから他の報告しよっか』


『そうだな、んじゃそうすっか』


 アサギ達は「セカンドウ」で商人が集まってる区画に向かい依頼人に元へ行く


「あ、いたいた、あの人だねー」


「おや、貴方達はクエストを受けてくれた人達ですね、どうですか、なにかわかりましたか?」


『アサギ、待って、いつもとクエストの報告の仕方が違う、この人特殊AIだわ、私が話すわ、聞きたいこともあるしね』


 いつものクエストは大体ウインドウにクエストの報告をしますか、という文字がでてはいを選ぶと完了していた

 しかしダンチョーから直接受けるクエストなどはそうではない

 会話が発生しているのだ、この商人でも会話が発生している、この商人に特殊なAIが入ってると見ていいだろう

 だからセッキーはアサギを制したのだ


「あ、えっと、まずクエストの確認ですけどまず何の手掛かりを探してきてほしかったのかを教えてもらっていいですか?それによってはもしかしたら間違えてるかもしれないので」


 そう言った瞬間目の前に居た商人の顔色が少し変わった気がしたがすぐにニコニコとした顔に戻っていた


「はい、私が貴方達にお願いしたのは最近海の方でよくみられるあの船がどうしてこの辺に来るようになったのかを調べて欲しいという件ですね」


「あ、じゃあ大丈夫そうですね、じゃあ報告しますね、前からこの辺りは海賊がよく出てきてたみたいですけど最近よく見かける船はその海賊船が幽霊船になっちゃったみたいで、それで前よりも頻度が高く出没するようになっちゃったみたいです」


「ええ!?幽霊船ですか!?襲われたりはするんでしょうか?私達商人は港に積み荷が来ないと商売が出来なくなってしまいますよ!海賊船だけでも困っていたのになんで幽霊船になんてものになってしまったんでしょうか・・・」


「それがですね、どうやら邪教徒が関わってるみたいなんです、どうやら誰かがあの海賊を退治しようとしたらしいんですけどそこに邪教徒が乗り込んできたという噂です」


「え!?あの邪教徒がですか!?それは恐ろしい・・・」


「はい、まあ、幽霊船なのでもしかしたら船を襲うかもしれないので気を付けてくださいね」


「あ、ありがとうございます、じゃあこれ報酬ですね、どうぞ」


「はい、ありがとうございます」


 アサギ達の目の前にクエストが完了しましたとウインドウが表示された

 アサギ達はその商人に頭を下げ離れていく


『よかったの?あれだけしか報告しなくて』


『あっちはただ邪教徒が関与しているのかどうかだけ知りたかっただけだと思うわよ、それに私達は「ダクパラ」と面識があったからああいう流れになったけど本当の流れはあの冷蔵庫の幽霊が語ってきた流れなはずだわ、だから名前とかそんなのを言ったら怪しまれる可能性があるじゃない、それに覚えてない?私達1回邪教徒で賞金首になってるのよ、余計な事言っちゃったらますます狙われちゃうわ』


『まあ、一応報告はしっかりと終わったって出たしな、これで終わりだな』


「ありがとうございます、顔はしっかりと覚えました、ではこれで」


「あ、はい、ダンチョーによろしくお伝えください」


 アサギ達は聖職者とも別れ「セカンドウ」の街でクエストの報告を終わらせる


「ふー、終わったね、でも報告したらさらに続きのクエストが出てきたからやっぱり周回しないとね」


「ああ、そうだな、この前捕まってたのを助けた人からなんか倒せって言われたけどまた檻の部屋かな」


「だろうね、あそこはあんまり行きたくないけど仕方ないねー」


「そんじゃ周回再開すっかー」


「「「「「おー!」」」」」


 アサギ達は全員が揃ったら海賊船を周回し始め、お風呂やご飯の時間で1度解散、「ログボール」や「テンプルウォーズ」を終わらせまた海賊船を周回するという日々を続けていた

 ぐるぐるぐるぐると続けていた、全員の見た目が海賊っぽくなってきたある日


「掲示板で見たんだけど「まおクエ」の世界に妖精がいるらしいのよ」


「へー、そうなんだ、全然見た事ないけど」


「ふーん、で、それがどうしたんだ?」


「それがね、その妖精は村と言うか集落をつくっているらしいんだけどね、敵がいるみたいなの」


「なるほど、そこが次の目的地って訳だな?レベル的にはどうなんだ?」


「レベル的には海賊船と同じくらいよ、だからこっちにこないであっちに行ってる人もいるみたい」


「装備も大体揃ったしいいんじゃないか?」


「うん、私揃ってはいないけどセット効果どうせ発動しないし別に構わないよ、あとは武器はきっとそっちでもでるんでしょ?」


「あー、うん、問題はね、そこじゃあないのよ・・・」


「うん?セッキーちゃん他になにかあるの?」


「その妖精はね、大きさ的に言うと30センチから50センチでね、結構可愛いんだけどね」


「うんうん、可愛いね、妖精の羽根の装備とかあったらいいな」


「問題はその妖精の敵で・・・その妖精を襲うって事はもっと大きいって事なんだけど・・・」


「うん?別に大きい敵なら色々倒してるじゃないか、何か問題が?」


「・・・その敵がね・・・1メートル以上の蜘蛛、カマキリ、ムカデなのよ」


「「ヒィィィィィ!!!!」」


 まぁちゃんとオネの絶叫が響き渡る


「んー・・・普通のサイズならまだ平気だけど・・・そこまで大きいのはどうかな・・・」


「そうだな、確かにでかいのは見た事がないから何とも言えないな」


 男性陣はそこまで毛嫌いをしているという訳ではない


「んー・・・昆虫だと盾でどうやって防げばいいのか練習が出来ないな・・・防げるかな・・・」


 やはり脳までパラディンのアサギである

 好きか嫌いか以前にどうやって盾で攻撃を防ぐのかしか考えていない


「で、正直私も昆虫は苦手よ、だから正直行きたくはないけど・・・もしかしたらそっちにもなにかイベントのフラグになるクエストとかありそうじゃない?妖精っていう種族も出してるくらいだし、だからもう少し待ってから掲示板で調査のクエストの情報が出回ったら1度行ってみない?」


「そうだね、皆があんまり行きたがらないなら無理に行くのもなんだしね、でもクエストがあるなら1回は行くってのはありだね」


「だな、調査クエストは数こなさないとイベントにならないっぽいからな、海賊船と幽霊船も掲示板にちゃんと書かれてたからそのうち既定の数になるだろうけど待ってるだけなのは性に合わないしな」


「それに蜘蛛とかムカデだってデフォルメはされてるんじゃないか?そこまで気持ち悪くないかもしれないぞ?」


「そうかな、でもカマキリは許せるとして蜘蛛とムカデはきついな・・・あの足がうじゃうじゃ動いてるのが無理・・・」


「カマキリだってあの顔の動きが気持ち悪い・・・」


「んー・・・だめそうなら言ってね、そこまで無理なら他の人がやるのを待ってればいいんだからね」


「そうそう、それにすぐって訳じゃないから、一応報告だけよ、もう少しレベルがあがると多分次は火山ね、もしくはそろそろ吸血鬼が出てくるかもしれないわ、あと気になるのが発掘調査をしてるって噂があるみたいなの、どこかで遺跡が発掘される可能性が高いわね」


「もし私達よりも適正レベルが低いインスタントダンジョンとかフリーダンジョンが発見されたらどうするの?」


「んー、情報待ってイベントの調査クエストがあったらそれだけでもやっていいかもしれないわね、あとから出来たらその分やる人だって減るでしょうからね、底上げしてあげないと、イベントは結構レベルで分けてくれたりするから旨味はあるはずよ」


「確かに、そうだね、じゃあとりあえずは掲示板待ちって事かな?なんか調査クエだけのスレッドがあるらしいね?」


「そうね、大体調査クエが発見さえてる所はイベントが来るらしいってなってるから調査クエは皆で共有しよう、って流れになっているわ」


「海賊船と幽霊船流したのは?」


「私よ」


「おお、セッキーお疲れ様!」


「ちゃんとやっとくわよ、って言ったじゃないの」


「あれ?そうだっけ?」


「まあ、いいけどじゃあ何かあったらまた知らせるわね」


「「「「「はーい」」」」」


 アサギ達はまた海賊船の周回へと戻る

 そして更にまた時間が経った、今ではもう皆が海賊の格好になっている、王都や他の街でも海賊の格好をしているプレイヤーが増えてきている

 NPCは何も思わないのだろうか、と思うがプレイヤーほど綺麗な格好の海賊はいないようでそこで見分けがついているとかいう噂を耳にした事があるのであまり気にしない事にすると決めていた


「この前の妖精の話覚えてる?」


「あ、調査クエが見つかったら行ってみようって言ってたあれか?」


「そうそう、それよ、見つかったみたいだわ」


「それさ、気づいちゃったんだけどさ・・・」


「うん?どうしたの、まぁちゃん」


「イベントって事はまたレイドみたいに大きいのか最初の「王都襲来」みたいに凄いいっぱい敵が湧くって事でしょ?つまり虫が・・・うじゃうじゃ・・・ヒィィィィ!!!」


「んー、確かにその可能性は高いけど・・・一応SSが貼ってあったから見る?蜘蛛とムカデ」


「うー・・・見たくないけど・・・後で見るね」


「じゃあURL送っておくわね、思った以上にデフォルメされてたわよ、私はなんとか大丈夫そう」


「せっちゃんとかオネーちゃんは遠くだからまだいいけど私は近くだから・・・それに気持ち悪いものは仕方ないと思うのよね!!!」


「まあ、それは仕方ないわね、で調査クエストなんだけど妖精の村がある所から山の上に登っていくらしいの、そこに女王がいるかもしれないからそれを調査してきてくれって話よ」


「女王・・・虫で女王って言うと蟻か蜂くらいしか思いつかないな」


「・・・蟻よ」


「蟻って言うと・・・穴の中がダンジョン化するとか?」


「そう、調査クエを受けると同時にインスタンスダンジョンも行けるようになるらしいわ、そこには蜘蛛とかカマキリはでないけどね、蟻の巣の周りには結構いるらしいわ」


「その蟻も妖精の敵って事?」


「多分そうでしょうね、じゃなきゃ調査する必要がよくわからないもの」


「それもそうだね、じゃあ明日は妖精の村で調査クエって事でいいかな?」


「「「おー!」」」


「「おー・・・」」


 ただでさえ気持ちの悪い虫が大きくなっているのである気分が乗らないのも無理はない

 これもまたフルダイブMMOの弊害なのだ

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