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聖騎士と新しい戦場

皆様の声を聞かせてくださると幸いです

感想、評価お待ちしております

 それからも攻撃を加えついにまつたけのHPを削り切る

 まつたけは箱を残し光となって消えた


「おつかれさまー、何が出るのか楽しみだねー」


「おう、おつかれ、アサギ早速開けてみろよ」


「うん!あけるよー、どれどれー」


「わくわくするね、武器かな?衣装かな?」


「この瞬間は本当にドキドキするわよね、何が入っているのかしらね」


「武器だと周回もありだよな、楽に倒せるし」


「うーん、これは・・・ぶふっ!ぷ・・・あはは!あはははは!!!まぁちゃん、お、おめでとう、あはははは!!」


「え?私?なんだろう、見せて・・・って、確かにこれ見た目装備だけど!思ってたのと違う!!」


「なんだなんだ?どんなのが出たんだ?ちょっと着てみなよ」


「うーん・・・わかった・・・いくよ、せーの!」


「「「「「あははははははは!!!!!」」」」」


 そこには頭がキノコになった全身タイツに包まれたまぁちゃんが立っていた


「うわ!めっちゃ身体のラインでるな、これ、もう終わり!ゲームとは言え恥ずかしい!」


「いやー、まさかこんなもんが出るとはな、くく・・・あはははは!!」


「ほんとね、まさか見た目装備は見た目装備でもキノコになる見た目装備だなんて・・・あー、お腹苦しいわ」


「でも今のは確かに恥ずかしいかな、私は見た目いじって小さくしてるけど・・・いや、ないない、私の年齢であれはないな」


「マー君、これ渡せるから男が着たらどうなるか見せて」


「え、俺か・・・んー・・・まぁ、いいか・・・」


 まぁちゃんがそう言いダガーへキノコの全身タイツを渡す


「よし、着るぞ、どうだ!」


「「「「「あははははははは!!!!!」」」」」


「あー、面白い、お腹痛い、マー君、それあげるよ、面白い、あははははは!」


「SS撮って掲示板に乗せれば?きっと人気でるよ・・・ぷっ!あはははは!我慢できない!あはははは!!!」


「よし、マーリン、俺のこのサングラスもやろう、装備してみろ」


「お、そんなんもあんのか「まおクエ」、よし・・・どうだ!」


「「「「「あはははははは!!!!!」」」」」


「似合う!似合うよ、マーリン、あははははは!!SS撮ったよ、送るね」


「どれどれ・・・あははははは!!!これは掲示板にのせねぇとな!!あははははは!!!!」


 その後このキノコの全身タイツを取りに「トークノ盆地の栽培地」を周回しているプレイヤーが何人も見かけられたと言うが真偽は定かではない、しかしたまに全員がキノコの全身タイツを着ているパーティが「ログボール」で猛威を振るっていたとかいなかったとか、そんな噂が流れていた




 時間が経つのは早いものでアサギ達がダンチョーから聞いた大規模模擬戦、「テンプルウォーズ」の実装日がやってきた

「テンプルウォーズ」ははしごのような形のフィールドでプレイヤーやNPCと戦うミニゲームのようなもので毎週2回、今まで「ログボール」を行っていた時間に開催される事となった


「皆「テンプルウォーズ」の説明動画は見たかしら?流石に1チーム500人だから私達だけで動く訳にはいかないけどざっと話し合いだけでもしておくわよ」


 アサギ達はアサギの教会にある机を囲んで真剣な表情をしている

 机の上には「テンプルウォーズ」が行われるフィールドのマップが置いてある


「まず開始は両チームともこの1番下から移動になるわ、最終目的は1番上にいるボスを倒す事、これはいいわよね?」


 大人しく聞いている5人が全員頷く


「問題はお互い真っすぐに上がっていけばPvせずともボスの所にいけるけどこの真ん中、はしごで言えば足を乗せる所ね、これが3つあってその中央に砦があるみたい、そこを最初に落としたチームにはポイントが入るわ、だから絶対にお互い取りに行くでしょう、この曲がる所にセーブポイントがあるらしいから確実にセーブしてから砦に進みましょう、最初の位置に戻ったら時間の無駄になるわ」


「テンプルウォーズ」でもデスペナルティは存在する、しかし1分間足が遅くなる程度のものなのでさほど用はない、しかしセーブを忘れ初期位置に戻されるだけでロスになる事は確かだ


 セーブポイントも最初から存在している訳ではなく初期位置から真っすぐ進んで曲がる所にオベリスクが立っているのでそこを守るNPCを倒す事でセーブできるようになる

 だからまずはこちらを倒してから砦に向かうのがいいだろう、しかしこのオベリスク、一度自陣のセーブポイントになったとしてもその時に現れる自陣のNPCが相手方に倒されると相手のセーブポイントとなりそこをセーブポイントとしていたプレイヤーはその前にセーブしていた場所に戻される


 最初のオベリスクでセーブしてから自陣のNPCが倒されてしまったら初期位置に、1番目にセーブしてその後2番目にセーブをして2番目のNPCが倒されたら1番目に、その時に1番目も倒されていたら初期位置に戻されるのだ


「まあ、でも仮に砦を3つ落とされたとしても勝敗はラスボスをどっちが先に倒すかだからその時その時で状況は変わってくるかもね、流石に3つ全部落とされる事は無いとは思うけど勝ち+砦1なら負け+砦2よりも貰えるメダルは多いからあまり拘らない方がいいのかもしれないわね、でもこういう団体戦ってその場の流れと言うか空気と言うか、簡単に言うと1番声が大きい人間に従っちゃうものなのよね、多分アーサーが同じチームにいたらあの人が仕切るでしょうね」


 メダルは一応負けても配られる事になっている、あとは砦を落とす事、そして与ダメ被ダメ回復量などの貢献度でもメダルが貰える

 与ダメ被ダメ回復量はそれぞれ対NPC、対プレイヤーを合わせたもので計算され順位も発表されるようだ

 その順位により獲得できるメダルの数も上下していく


「セーブさえ忘れずに周りの状況に従って前に進んでいけば何とかなるとは思うけどね、砦は1回落とされたらそれで終わりだからそこで延々とPvする必要がないからアナウンスが入ったらさっさと切り上げたほうがよさそうね」


 仮に砦が残る仕様だったらずっとそこでPvが発生する可能性がある

 そうなると時間内にラスボスを倒せないかもしれない、だからこその仕様だろう


「後はなにか気づいた事とかあったかしら?」


「これ個人で申請じゃなくてパーティでも申請できるよね?」


「ええ、そうよ、だから私達が敵味方になる事はないわね、パーティ組んでいれば」


「500だと6で割り切れないのになんでこの数にしたんだろうね」


「その辺は適当に決めたんじゃないか?もしくはそれ以上だと鯖が重くなるとか?」


「「まおクエ」が重くなるとか考えられないね、フルダイブで動きが遅くなったらすごいストレス感じそう」


「あはは、確かに」


「あ、セッキー、ボスって何人いるとか情報でてるの?」


「ええっと、確かオベリスクの所と砦にいるNPCは一応中ボス扱いね、道中は雑魚がいて最後の教会内部にはエルダープリースト、教皇、そしてパラディンロードがいるみたいね、ていうかアサギちゃんと動画見てないのね?しっかり動画に出てたわよ?」


「あはは、バレたか・・・そっかー、パラディンロードかー、楽しみだなぁ」


「でもあれ本当にNPCか?3人ともでかくなかったか?」


「それもちゃんと説明があったでしょ、その3人は特別なスキルで変身した状態ででてくるって、あれよ、アサギの教皇スキルの巨神降臨よ、バフの名前がそうだったわ、本来は教皇しか使えないスキルだけど多分「テンプルウォーズ」の中だけは使えるようにしてあるんでしょ」


「あとはAIが問題だよね、アサギちゃんを狙ってる2人・・・いや、1人と1匹?みたいに高度なAIだったら相当強いんじゃないかな?」


「んー、そうなのよね、でもそれは大丈夫じゃないかしら?だってラスボスにあのAI入ってたらタンクはアサギ以外できなくなる可能性もあるわよ?あのAIだとレベルって概念を捨ててくる事もあるしね」


「パラディンロードと教皇はアサギさんが使うスキルでなんとなく予想はできるけどエルダープリーストはまったくわからないな」


「んー、でもパラディンとパラディンロードの違いはスキルが上限突破してるかだからプリーストもそこまで大きな差はないんじゃない?」


「でもナイトマスターとロイヤルナイトは全然違ったよ?」


「あ!確かに!」


「でもあれは武器確定の差別化っていうの?それだから難しくしてるだけだとは思うけど・・・戦ってみないとわからないわね」


「アサギ、教皇のスキルって天罰と祝福と巨神降臨とあとなんだっけ?」


「後は拒絶と聖剣だけど、まだ私もどんな効果かはわかんないな、ダンチョーも教えてくれなかったし」


「多分全部使ってくるでしょうね・・・巨神降臨はもう使ってるとして・・・25パーで天罰、祝福、拒絶・・・それだと1個足りないか、天罰は攻撃スキルだから常に使ってくるかもしれないわね、じゃあ祝福、拒絶、それに聖剣か・・・」


「祝福は雑魚召喚と一緒にやってきたら結構しんどそうだな」


「拒絶は・・・移動不可?回復不可?何を拒絶するんだろう・・・」


「聖剣はあっちゃんのよく使うあのなんでもエクスカリバーみたいな感じかな?でもあれは別のスキルの上限突破か、んー・・・剣ビームかな・・・?」


「残念ながら教皇が戦ってるシーンは1個もなかったわ、だから何が来てもちゃんと反応するしかないわね、流石に勝てないレベルの敵は運営も出してこないでしょ」


「そうだね、あー、はやくパラディンロードに会いたいなー」


「てか思ったんだけどダンチョーはどこにでるんだ?」


「んー・・・そうね、教会内部の3人のボスって紹介はされてるけどそこにははいってないから・・・どこで出るのかしら?」


「砦を守るNPCかな?」


「あー、ありそうだな」


「あの人完全に高度な方のAIでしょ、大丈夫なの、一応ミニゲームなんでしょ、「テンプルウォーズ」」


「アサギを視認した瞬間にスイッチ入るとかやめてほしいな」


「ダンチョーが本気になったら誰も勝てないわよ」


「他の教会の団長もダンチョーレベルなら・・・砦落とせないよね」


「「「「「「・・・」」」」」」


「ま!まあ!大丈夫よ!こっちは両チーム合わせて1000人なのよ!いくらダンチョーでも1000人には勝てないわ!」


「そういやこの「テンプルウォーズ」内だとパーティメンバー以外は薄く表示されて重なる事ができるんだな」


「そうみたいね、誰もパーティ組んでなければ500人で重なる事ができるらしいわね、相手側もターゲットしてる人が濃く表示されるみたいだから混乱はするでしょうけどなんとか戦えるんじゃないかしら?マーリンなんか範囲魔法撃ってりゃその辺の相手に当たるでしょ」


「そうだな、後ろから範囲魔法撒き散らすのが1番だな」


「くふふ、なんか楽しみだね」


「そうだな」


「ええ、そうね、500人だからどうなるかはわからないけど勝ちに行くわよ」


「「「「「おおー!」」」」」


 開幕まであと少し、アサギは初めて戦う事になるパラディンロードとの戦いを思い描いていた

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