表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/137

聖騎士はだんだんお腹がすいてきた

皆様の声を聞かせてくださると幸いです

感想、評価お待ちしております


総合評価が100になりました!ありがとうございます!

自分が楽しみながら小説をかけているのは全て皆様のお陰です、本当にありがとうございます!

まだまだアサギ達のゲームは続いていく予定です、これからもお付き合いいただけると幸いです

 身体に生えたキノコの対処法がわかったアサギは目に見えて機嫌がよくなった

 何個生えても燃やせばいいのだ、胞子はもはや気にしないでいいスキルになりさがった


「とりあえずガンガン進んじゃおう、1回だけでいいっぽいしね、ここは」


「そうね、はやくボスを終わらせちゃいましょう」


 アサギ達はどんどんと前へ進んだ、途中でエノキや舞茸が雑魚としてでてきた

 どうやらここでは食べられるキノコを栽培していたらしい、レイドボスだったスライムも吸いこんでいたなにかの影響でキノコがあんな感じに成長してしまったのだろうか、多分きっとそうだとアサギは考えていた


「お、マップに表示されてる敵がいるぞ、多分中ボスだな」


「おー、初めての中ボスだ!どんなキノコだろうね」


「私はポルチーニ茸のパスタが好きだな」


「ああ、美味しいわよね、でも切られてないポルチーニ茸は見た事ないからどんなのかわからないわね」


「さてどんな美味しいキノコがくるか・・・おっと、あれはちょっと食えないな」


「えーっと・・・オオワライタケ・・・うわー・・・ボスは毒キノコなんだぁ・・・」


「そうきたか、アサギ攻撃中に食べるなよ」


「そうだね、食べない方がよさそうだね!!じゃあいくよー!」


 アサギはマーリンの発言を半ばスルー気味に頭上にオオワライタケと書いてあるキノコへと殴り掛かった

 やはり最初に近づくと胞子を出すのは雑魚と同じらしくオオワライタケも出してきたのでマーリンの魔法でその胞子を焼き払った


「ありがと!これでキノコ生えないね」


 アサギは攻撃を重ねていく、するとオオワライタケがもぞもぞと動き出し今度は紫色の見た目からして毒!という感じの胞子を背中の方に吐き出した


「きゃっ!こっちに胞子出すなんて!」


「ランダムターゲットってより後方への結構な範囲の範囲攻撃みたいだね・・・ん・・・あはははは!皆胞子かかったの!?皆頭に紫のキノコが生えてるよ!!あはははは!!」


「むぅ・・・俺らもかかったか・・・ってあれ?HPの減り早くない?やばいやばい!燃やせ燃やせ!!」


 どうやら雑魚の黄色い胞子と違って紫の胞子は毒の効果もあるらしくダメージ量は段違いだった

 セッキー達は急いで部屋の入り口の方にあるかがり火へと向かいキノコを焼いた


「ふー・・・びっくりしたわ、でも今の範囲の広さは避けれる感じじゃあないわね、受けたらすぐに焼かないとだからかがり火の近くに居た方がよさそう、アサギ、背中こっちに向けて」


「うん、了解~」


 胞子で生えたキノコを焼きやすくする為にアサギはオオワライタケの位置と自分の位置を調整する

 これで次に胞子を飛ばしてきたとしてもすぐに焼けるのでそこまでダメージは喰らわないで済むだろう、アサギ達はまた攻撃を再開しはじめた


「あ、またもぞもぞし始めたよ!」


 アサギがそう言うのでオオワライタケの後ろにいる5人に緊張が走る

 今度は赤い胞子がぶおーっと吐き出された、アサギのいる方向に


「前の方にも出すのか!アサギ早く焼いてこい!」


「うーん・・・わー!動きが遅い!ちょっと攻撃ストップ!ヘイト流れるかも!!」


 赤いキノコはどうやら鈍足になる効果があるようでアサギの歩きがかなり遅くなっている

 かがり火から少し離れた位置にいたアサギは少々時間をかけながらかがり火の所までたどり着きキノコを焼く事に成功した

 勿論その間オオワライタケのヘイトはアサギに向かっていたのでアサギは殴られたままである


「いやー、危ない危ない、私もかがり火の近くに居ないといけないね、発動条件がHPじゃないっぽいからもぞもぞしたら気を付けないと」


「最初の黄色はくるってわかってるから魔法合わせられるけど紫と赤は発動が速くて俺の詠唱じゃ合わせられないな、やっぱ火の近くでやるのが一番だな」


 その後も6人はキノコを生やしながらオオワライタケに攻撃を当てていく

 HPが半分を切った時に白い胞子を頭から出していたがこれは仲間を増やすだけの胞子だったので誰の身体にも新しいキノコは増えなかった

 部屋中に広がった胞子をみて6人ともかがり火に向かったのではあるのだが


 攻略法がわかればあとは特に問題はない、オオワライタケは宝箱を残し消えていった


「んで肝心のドロップは、と・・・んー・・・何も装備は落ちてないですね~」


「残念ね、何か出れば少しは比べられたのだけれど」


「レベル的に悪夢と似通ってるしこっちでも全部位に防具でるとは思えないけどな、とりあえず中ボスの数数えてあとはラスボスに期待だな」


 6人はオオワライタケがいた部屋を後にする

 謎解きのようなものは「トークノ盆地の栽培地」にはないようでそのまま道なりに進んでいった

 そして6人はまた広がった空間の前で足を止める


「みて、あれキノコ栽培する時に使う木だよ、テレビで見た事ある」


「あー、なんか俺も見た事あるな、あんな感じの木からわんさかキノコが生えてるとこ」


「つまり結構な数のキノコ達が出てくるって事かしら?」


「んー・・・その可能性はあるわね」


「4本並んでるけど単純に考えて4体かな?」


「流石に4体じゃアサギさんもきついか?俺もタゲ取りするか?」


「んー・・・確かに4体はきついかも、複数だし多分足止め効くと思うからダガー君に1体持ってもらってマーリンが足止め、最初の倒したら足止めしてる奴をまたダガー君に持ってもらって、残りは私がって感じかな」


「おっけー」


「ああ、任せろ」


「じゃあいくよー」


 アサギは部屋へと飛び込んだ、そして並んで立てかけられている木の前まで進んだのだが


「んー、出てこないな、ランダムかな」


「そうね・・・んー、ちょっと気になるわね」


「確かに気になるね~、こういうのが結構レアな装備とか可愛い見た目装備とか落としたりするんだよね、ああ、可愛いのもっと欲しいな」


「その天使の羽根装備可愛いのにそれじゃだめなのか?」


「ダメじゃないけどいっぱい欲しいの!マー君だってかっこいい感じのコートに変えたんでしょ?もっと欲しくない?」


「んー・・・もっと使える装備の方が良かったかな、一応変えたけどステータスに変化ないし」


「むー、ダー君は?もっと欲しくない?」


「そうだな、後は眼帯とか包帯とか・・・んんっ!!いや、なんでもないぞ」


「くふふ、私は今度は兜が欲しいなー、今回の報酬はこの鎧にしたけど、でもなー、教皇の冠は外見いじれないからやっぱフルフェイス型の兜諦めた方がいいのかなー・・・」


「お、アサギさんもあれ気に入ったのか?あの角が生えてた奴だろ?」


「そうそう!あれかっこいいよね!大分悩んだんだー」


「わかるぞ、俺も今回は鎧にしたけど次はあれだと思ってたからな」


「おお!色も鎧とあってるし絶対かっこよくなるよ!!」


「オネーさんは何にしたの?」


「あ、私はまだ変えてないよ、でもまぁちゃんの羽根見てたら私も欲しくなっちゃって悩み中」


「報酬で交換できる見た目装備結構色々あったもんね、悩むよねー」


「ほんとそうよね、セッキーちゃんも悩み中?」


「欲しいと言うか着てみたいのはあるのだけれど・・・世界観にあってないからどうしようかしら、って思ってるのよね」


「え?セッキー何欲しいの?」


「巫女服よ」


「んー・・・あー・・・確かに合わない・・・か・・・?」


「でも職業的にはそこまであってない訳でもないような・・・?」


「まあ、それはそうなんだけれどね、でもちょっとね、だから保留中よ」


 6人はレイドボスを倒した報酬で貰った見た目装備について話し合いながらも前へ進む

 報酬はカタログとして届きその中から1着選べるという形式だったので悩むのも無理はない、なにせ数が多すぎるのだ

 鎧の所に外見を移し替えれば全身の外見が変わるものからその部位しか変わらないものと内容はさまざまであった


 相変わらずわいわいと話しながらも進行が休む事がない6人はキノコを生えされながらもダンジョンの最奥へと辿り着いた


「マップでみるとここで行き止まりだな」


「結局オオワライタケとあの4本の木くらいしか中ボスっぽい所が無かったわね」


「そんなに長いダンジョンじゃあなかったね、防具とか落ちなさそう」


「さてラストはどんなのかな?ちょっと覗いてみるねー」


 アサギは入り口から顔だけだして内部を確認する


「あー・・・毒キノコの中の毒キノコ!って感じのがでてきたよ、ベニテングダケだってさ」


「ああ、見た目的にも毒キノコっぽいし有名だよな、わかりやすいっちゃわかりやすいな」


「ボスの見た目もそのまんまベニテングダケに手足生やして目を付けただけね、とりあえずは毒に注意って感じかしら?」


「あれで毒使ってこなかったら詐欺もいいところだからね」


「ベニテングダケはリアルだと幻覚症状がでると聞いた事がある」


「・・・なるほど、ダガー君良い事を教えてくれたわ、もし胞子が出たら皆一応手を止めてね、仲間内で殴り合う可能性がゼロとは言えないわ」


「ダガー君他は何か症状聞いた事ある?」


「いや、あとはベニテングダケは有名だけどそこまで毒は強くない、くらいしか聞いた事がないな、幻覚もかなりの量を食べないと出てこないとか聞いたし」


「え、そうなの?じゃあなんでラスボスなんだろ?有名だからだけかな?」


「まあ、それはあるかもな、ネームバリューっての?何よりわかりやすいもんな」


「リアルはリアル、ゲームはゲームよ、敵のレベルが「悪竜エドラ」より低いからって油断しちゃだめよ」


「はーい!じゃあとりあえず殴ってみよっか!」


「「「「「おおー!」」」」」


「ベニテングダケよろしくおねがいしまーっす!!」


 アサギは盾を構え突撃していく、そしてぶつかった時やはりベニテングダケは胞子を撒いてきた


「ふー、とりあえず焼いてくるね、ちょっと待ってて」


 アサギは部屋の隅にあるかがり火で頭に生えたキノコを焼いてまたベニテングダケに立ち向かう

 こちらのレベルが高いのか、ベニテングダケの物理防御が低いのかダメージは結構な量通るようだ

 さくさくさくさくと攻撃を進めていく

 するとやはりベニテングダケはもぞもぞと震えだして胞子を撒き散らしてきた、全員が攻撃の手を止める


「ん、キノコは・・・生えてないね、純粋なダメージだけみたい」


「逆に不気味ね、とりあえず次も胞子が来たら攻撃はストップね」


 6人は今の胞子に疑問を抱きながらも攻撃を再開しはじめる

 途中何度か胞子を撒き散らしてはきたがその全てがただの攻撃のみのスキルだったようでキノコが生えたりましてや幻覚が見えたりなどという事はなかった

 しかし6人に油断はなかった、多分何かしらはあるのだろう、そう思いながら戦闘を続けていくのだった


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ