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呪われた聖騎士

この作品を書いていてまたMMOがやりたくなりました

読んでくださる方もそう思えるような作品にしていきたいです


評価やブックマーク、感想など本当にありがとうございます

 その後ソードマンタイプの「邪教徒急襲隊隊長」を倒すも鍵は出てこなかったので「邪教徒魔術隊隊長」を4人は倒す

 3体目にしてようやく鍵がでたので「もしや絶対に3体倒すのでは?」と考えたがそれは今後の周回で検証していけばいいだろう、なにはともあれ鍵は手に入ったのだ、目指すは3階へと続く階段である

 鍵を使って階段の前の扉をあけるとそこにはお約束と言うか何というか、階段を守る為の中ボスが仁王立ちしていた


「さて、次は「イカサネス」か、弓を持ってるからハンタータイプだが・・・まあ、罠も使ってくる可能性も考えないとな」


「罠かー、スナイパーで使えるようになる罠って地雷とトラバサミと凍る奴以外なにがあったっけ?」


「それ以外だと毒ガスと麻痺ガスね、毒と麻痺と氷結は私が解除できるけどトラバサミで動けなくなるともしかしたら相手が逃げる可能性もあるわね、こんなに広い部屋を用意しているんだもの」


「あー、なるほど、確かにこんな広い所にボス1人じゃそうします、って言ってるようなもんだね」


「じゃあなるべく引っかからないようにしたいけど・・・足元置きとかできるのかな?移動してからばらまく感じかな?」


「その辺はやってみないとわからないわね、あと弓矢による攻撃は状態異常が多いから気をつけなさい、暗黒や沈黙とかあるわよ、沈黙なんていかにも後衛を狙って使ってきそうなんだから状態回復ポーションを用意しておいてね、マーリン」


「はーい」


 マーリンは素直に返事をする


「私は特に詠唱するスキルないからなー」


「私もないなー、でもあっちゃんさっき使ってた光の玉は詠唱あるんじゃないの?」


「あれには詠唱あるけどスキルレベル低いからまだわざわざ使う必要ないかなー、って、とりあえず見せる為に使っただけー」


「なるほどね」


 30秒もスタンしていたのだ、大分暇だったのであろう、他の3人は結構いっぱいいっぱいであったのだが・・・まあ、それはアサギの他の3人に対しての信頼とも言える、この3人なら30秒くらいどうにでもなるという信頼感による行動だ


「とりあえず使いそうなスキルに関してはそんなもんかしら?」


「あー、まて、さっきの「マモッテルン」は50パーで鎧脱いだだろ?多分「イカサネス」は獣人変身使ってくるぞ」


「ああ、スナイパーにそんなスキルあったね、忘れてたや」


「マー君効果はどんな感じなの?」


「単純に速くなって力が強くなるだけだよ、鎧脱ぐ訳じゃあないから時間制限あるかもしれない、スナイパーのスキルには時間制限あるからな、割と上昇率高いらしいから回復きつくなるかも」


「うん、わかった、じゃあそれに合わせて防御スキル使うね、そんなもんかな?」


 アサギは3人の顔を見渡す、3人とももうなにもないよ、と首を縦に振った


「よーし、じゃあ行こう!「イカサネス」!よろしくおねがいしまーっす!!!」


 アサギは挨拶と共にまっすぐ突っ込んでいく・・・が


「うわ!避けられた!」


 スキルでの突撃の為アサギは急に止まれない、「イカサネス」の後ろにある階段に躓きアサギは転んでしまう

 もちろん「イカサネス」のターゲットはアサギである、転んで倒れているアサギの背中に「イカサネス」が放った矢が襲い掛かる


「くぅ!まさか近づいて初手に回避スキル使うなんて!」


 若干鼻を抑えながらもアサギは挑発スキルにより「イカサネス」のターゲットを固定する、それをしないとセッキーにターゲットが向かう為回復魔法が飛んでこないからだ


「ごめんね、ターゲットとったよ」


 アサギは盾を目の前の「イカサネス」に向けダメージを軽減させようとした、しかしアサギにとって相手をするのが初のハンタータイプボスはなかなか難儀な相手と言っていいだろう

「イカサネス」はおもむろに弓を空に向けると上に向かって矢を放つ、するとその矢が空中で動きを変えアサギの背中に刺さった


「うわ、受けにくいよ、こいつ!しかも攻撃モーションにはいるとスーパーアーマーで止められない!」


 背中からの攻撃によりいつもより被ダメージが多くなる、これにはセッキーも攻撃に参加できるほどの余裕もなさそうだ


「攻撃モーション中はスタン無効っぽいからスキルを選んで使いなさいね」


「はーい、じゃあまぁちゃん、まぁちゃんのスキルに合わせるよ、まぁちゃんの方の連続スキルのスタンが終わったら私の方いれるね」


「うん、わかった、じゃあいくよー!」


 まぁちゃんは連続スキルの1つ目を発動する、最初は右手の短剣による斬撃、次は左の短剣による切り払い、そして右足による蹴り、ここで1つ目のスタンがはいる、相手がスタン中は回避される事はないのでさらにまぁちゃんはスキルを発動させていく、両手の短剣をクロスさせるように切り結ぶ、次に短剣をくるくると指にひっかけながら回転させながら振りかぶり一気に剣先を「イカサネス」に突き刺した


「まだまだぁ!」


 まぁちゃんは右足を「イカサネス」の背中に当て蹴とばしながらも無理矢理剣を抜く、その後右手に持つ短剣がオーラを纏い大きくなる、それをまぁちゃんは回転しながら2回「イカサネス」の背中を斬る、回転を止め左手で逆手に持つ短剣にオーラを纏いそれをさらに突き刺した、これで連続スキルの全てが成功した事になる、まぁちゃんが左手の短剣を引き抜くとまぁちゃんが「イカサネス」につけた傷が爆発した


「ふー!連続スキル成功!爆発のスタンが終わったらあっちゃんよろしくね!」


「相変わらず派手だよね、そのスキルいいよねー」


 アサギは右肩に剣を担ぎ始める


「お、あっちゃんもそれ使うんだね!私もそれかっこよくて好きだよ」


「うんうん!時間かかるけどかっこいいよね!」


 アサギの剣に光が集まり大きくなる


「スキルレベル上限突破!エクスゥ・・・カリバー!!!!」


 アサギの最大火力が「イカサネス」に当たりHPが大きく削られる


「50パー切ったよ!!」


 その時「イカサネス」が動きを止める


「ウオオオォォォォォ!!!!」


「イカサネス」の肌から褐色の毛が生えてくる、獣人化スキルだ


「やっぱスキル使った!時間制限は・・・まじかよ!ねぇってよ!アサギ!ふんばれよ!」


「了解、マーリン!まぁちゃん!攻撃は2人に任せるよ!セッキーフォローお願い!」


「任せなさい!絶対に死なせやしないわ!」


 アサギは姿を変えた「イカサネス」に再度向かっていく、その時「イカサネス」が足元に何かをばらまいた


「しまった!忘れてた!」


 トラバサミである、アサギはトラバサミに捕まってしまった、これではアサギの攻撃は「イカサネス」に届かない、なので


「ならそっちがこっちに来い!」


 アサギは剣の先から光の腕を伸ばす、右腕を光の腕に捕まれた「イカサネス」は問答無用でアサギの元へ手繰り寄せられた

 そして近づいてくる「イカサネス」の顔面に合わせるようにアサギは盾を振り抜く

 見慣れたはずのセッキーですら「ひっ!」と小さく悲鳴を上げてしまうほどの打撃音が辺りに響いた


「イカサネス」がその衝撃でスタンになっている隙にアサギは攻撃を繰り返す、攻撃をしているうちにトラバサミも無くなったようで足を動かせるようになった、相変わらず相手の攻撃を止める事はできないし曲射により背中から来る矢のダメージはなかなかの量ではあるが耐えきれないものではなかった

 その時「イカサネス」に変化が訪れる、今まではアサギのみに攻撃スキルを使ってきたが急にターゲットをセッキーに変えたのだ


「セッキー!多分沈黙!」


 アサギは先ほどの会話であったように相手のスキルは沈黙効果があるスキルだろうと考えた

 しかし、「イカサネス」が引き絞る弓に継げられた矢を見てその考えが甘いと悟った


「違う!なんかまずい!!」


 放たれる矢はどす黒いオーラを纏いセッキーへと向かい飛んでいく、その矢はセッキーの胸へと当たり・・・






「え?なんでダメージがないのかしら?」


 セッキーの身体から1本の光が地面に伸びている、それは「イカサネス」を通り越しアサギの足元へと繋がっている


「ふー、間に合った、ごめん、結構ダメージでかい、あと今のスキル呪いだ、早く解除してー」


 アサギは「イカサネス」が矢を放つ前にセッキーをターゲットとしたスキルを使っていた、その効果は攻撃の身代わり、ターゲットとなったプレイヤーが受ける攻撃を全て自分へと移すスキルである

 その為にアサギは「イカサネス」のスキルのダメージと効果の呪いを受けているのだ


 呪いの効果は攻撃速度の低下、詠唱速度の低下、DOTダメージつまりDamege of Timer、の3つである


「ありがとうね、アサギ」


 セッキーは呪いを解除しHPを回復させながらお礼を言う


「それセッキー喰らってたら結構やばかったかもな、ダメージでかいし、詠唱速度下がるし」


「よく今のタイミングでスキル打てたね、あっちゃん」


「ちょっとギリギリだったけどね、なんか矢がやばそうな色してたから、あー、覚えて正解だったね、ナイットンのランダムターゲットは対処できてたからいらないかなー、って先延ばししてたんだけど有ってよかったー」


「あー・・・最初に足かけて転ばせたのがまずかったかしら・・・?もっと早く取ってもよかったかもね」


「あはは、今までなんとかなってたからね、でもこれからはもう大丈夫、私が全部受け持つからね!」


「ますます頼りになるな、うちの聖騎士様は」


「ええ、まったくね」


 恐らくその呪いの矢が「イカサネス」の最高の攻撃だったのであろう、それをなんとか耐え抜いた4人は誰1人欠けることなく「イカサネス」を倒す事に成功する



「ふー、おつかれー!!」


「「「おつかれー」」」


「どれどれ、ドロップは・・・おっ、マーリンの靴だねー、レア度レガシーだって!いいなー!」


「おお、やったぜ!!あれ?でもここでレガシー級の装備でるって事は邪教徒の討伐ポイントって意味あるのか?」


「んー・・・流石にユニークの装備はまだでてないでしょうし、ポイントで交換できるかしら・・・?何貰えるか調べてないのよね」


「んー・・・流石にドロップ品の方が性能いいんじゃないの?こっちはリアルラックかかってるわけだしね」


「頭、腕、鎧、腰、靴で5か所、あと武器・・・この隠れ家で倒したボスは今で5人だっけ?」


「いや、あの隊長どもは名前なかったし防具落とさないじゃないか?」


「となると3階に3人いるのかしら?・・・ああ、嫌な予感がしてきた」


「ん?せっちゃんどしたの?」


「まぁちゃん、この手のボスはランダムポップの可能性があるのよ、「マモッテルン」と「イカサネス」は階段の前にいるから確定で出るとは言え・・・あと3体は絶対でるとは言い難いわ」


「あー・・・なるほどね・・・」


「まぁまぁ、セッキー、見てみないとわからないから今からそんな顔をするのはやめようやめよう」


「うん、そうね・・・行ってみないとわからないもんね!」


「そうそう、じゃあ3階にいくぞー!」


「「「おおー!!!」」」


 リラルラックに若干不安が残るセッキーは不安を抱えつつアサギの後についていき3階へと進むのであった

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