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聖騎士必殺の1撃

評価いただきました!

ありがとうございます!

とても嬉しいです!!にやけが止まりません!

 4人で骨の迷宮を攻略し始めて4日目の事


「でたあああ!!!!短剣ゲットー!!!」


「おー、やったねー、まぁちゃんおめでとー」


「ほんとよかったわね、これでどう?結構火力変わりそう?」


「よかったよかった、いやー、まじでロイヤルナイトは神だわ」


 3人の時と数えても2回目のロイヤルナイト、つまり確定の武器ドロップボスだった


「てかナイトマスターと比べてロイヤルナイト強すぎない?もはや別物だとあれ!!」


「「「わかる」」」


「どれどれ、さっそく装備してみるね、えっと、うわ!結構上がってるよ!!」


「おー、これで後はクラスチェンジするだけだね、どうする砦いく?」


「んー・・・そうね・・・できれば魂も出て欲しかったけどでなかったからもう少しねばってみてもいいけど・・・別に最初に入りたい訳じゃあないけどもうクラスチェンジした人達はちらほら出始めてるらしいからはやくクラスチェンジしたい、ってのもあるわね」


「でもさ隠れ家だってインスタンスダンジョンなんだろ?って事はまたCTがあるんじゃないか?「ダイブキタ鉱山」のとこは第3の町「ツギノッギー」の近くなんだし転送使えば両方周れないか?」


「確かに4人でここ周ってると時間余るもんね、先にレベル上げちゃって隠れ家入ってCT次第では迷宮に戻ってきて魂狙い、で悪くないかも」


「んー、でも悪くない?確かにナイットンの魂は欲しいけどね」


「次の所のボスの魂が何かにもよるわね、同じ効果なら来なくてもいいし、それに火力が上がるのは皆に取って良い事だから気にしないでいいわ」


「そうそう、じゃあとりあえずレベル上げに砦にいくよー!」


「「「おおー!」」」


 この4日間まぁちゃんは狩り以外にもダンチョーやフクフの稽古を受けていたので効率はぐんぐん上がっている、短剣の使い方から足運び、身体の動かし方、気配の外し方、何故パラディンのフクフがそんな事まで知っているのだろうかというものまで教えてくれていた、謎な人である

 一方アサギの方はと言うとパラディンロードのスキル運びなどを教えてもらいはしたがそこまでアサギがスキルを取得していないので今までとそこまで内容は変わっていない、若干吹っ飛ばされる回数が減ったかな?と思えばまた吹っ飛ばされ続ける、それの繰り返しだった


「ほんと団長も副団長も化け物よね」とはまぁちゃんの発言だ、それを聞いて残る3人も首を縦に振ったが・・・


 しかしその稽古の甲斐もあって実力は相当なものになっていると言っていいだろう、今ならあの槍を持ったソードマンですら倒せるかもしれない、まぁちゃんはそう考えている

 それにしても楽しい、野良で色んなパーティを渡り歩いたがここまで楽しいパーティはなかった、このゲームを始めてよかった、その考えは4人が4人とも思っている事であろう、そう思うと口元がにやけずにはいられない


「ん?まぁちゃんどしたの?」


「ん、あのね、あっちゃん、あの時3人が声かけてくれてよかったな、ってね!」


「そうだね、まぁちゃんと一緒に遊べて私も楽しい!声かけてよかったー!」


「「ねー!!」」


 4人は砦を駆け抜ける、今の4人は複数のコボルトに囲まれていても問題ないほどの強さを持ち合わせていた、押し寄せる敵にごちそうが来たとばかりに返り討ちにしていき


 そして・・・


「よぉっし!これで私もクラスチェンジ!だ!」


 3人ともクラスチェンジに必要な基本職のジョブレベルを最大にあげた


「よし、じゃあ王都に戻ってクラスチェンジしましょうか」


「ごめんね、2人とももうレベル上がってたのに狩り続けてもらって」


「ん、いいっていいって帰ってもすぐまた戻る事になるんだから一緒にやったっち方が楽だろ」


「そうそう、そんな事気にしなくてもいいわよ」


 4人は移動スクロールを使い王都へ帰還する

 プリーストは教会、ウィザードは魔法研究所、シャドウはシャドウギルドでそれぞれ転職できる、アサギはもうクラスチェンジは終わっているのでセッキーと一緒に教会に行く事にした


「じゃあとりあえずは別行動で、クエストがあると思うけど多分お使いクエストだから各々でいいわよね、クラスチェンジしたら教会集合ね」


「「おおー!!」」


「じゃあまた後でね、いこう、セッキー」


「おいおい、アサギがクラスチェンジするわけじゃないのになんでそんなにテンション高いんだよ」


「だってマーリン!私クラスチェンジ初めてだもん!!」


「あっちゃんはクエストとか全部すっ飛ばしてるもんね、まあ、私も楽しみだからわかるな、よし、いってきまーす!」


「ああ、またなー」


 2人がそれぞれの方向へ歩き出した


「じゃあ、私達も行くわよ、アサギ」


「うん!!」


 そんな訳でアサギ達はもはやいつものといっても過言ではない土の教会へと向かった


「でもクラスチェンジって事は教皇に会うの?エルダープリースト?」


「教皇はそこまで暇じゃあないでしょう、今目の前にいる1人を除いて」


「むー・・・否定はできないけどー」


「でもこれだけ教会に行ってるけど教皇はおろかエルダープリーストもパラディンロードも見た事ないのよね、クラスチェンジする時だけしか会えないNPCなのかしら」


「あー、特別な場所にいてそこからでない、って感じね、あるかも」


「とりあえずはダンチョーに聞いてみるのが1番かしら、っと、いたいた、ダンチョー団長こんにちわ」


 途中でチャンネルを切り替えながらセッキーはダンチョーに声をかける


「おう、お前らか、あー・・・よし、クラスチェンジは受付に声をかけたらエルダープリースト様がいらっしゃる部屋に連れて行ってもらえるからそこでクエストを受けてこい、てゆーかお前らな、俺だって忙しいんだぞ?わからない事があったら受付に聞け、素通りして俺の所に聞きに来るな」


「え、いや、確かにクラスチェンジはできるようになったけどとりあえず挨拶に来ただけ?だよ?」


 アサギは目を逸らしながらそう答える、どんだけ嘘が下手くそなんだ、周りにいた教会の関係者ですらそう思った


「ったく、バレバレだっつの、他の人間の仕事を俺に回すんじゃないって事だ、わかったか」


「「はーい」」


「ダンチョー団長はよく自分の仕事を私に回してきますけどね、アサギ君、セッキー君、クラスチェンジできるまで成長したんだね、おめでとう」


「あ、フクフ副団長ありがとうございます、じゃあ私受付行ってくるね、アサギ、待ってて」


「はーい、いってらっしゃーい」


 フクフはアサギにはクラスチェンジが必要ない事は知っている、アサギはダンチョーに稽古をつけてくれるんだから言っておいた方がいいと言われ伝えていたのだ、まあ、その時はもうフクフは知っていたのだがそれはそれ

 ダンチョーは気遣いできるナイスな奴なのだ


「おう、フクフ、この仕事も頼んだぞ」


「ひっ!」


 ダンチョーは机の上にあった書類の束をフクフに放り投げるかのように渡した


「あはは、フクフ副団長はいつも一言余計ですね」


「全くだな、それが奴の性格なんだ」


「一言言いたくなるような方がここには多いだけですよ、じゃあこれダンチョーの部屋に持っていく予定たお仕事です、よっこいしょ、っと」


 先ほどダンチョーがフクフに渡した書類の3倍はあろうかという書類の束がそこにはあった


「じゃあアサギ君、ダンチョーはこれから忙しくなるからセッキー君のクラスチェンジが終わるのを紅茶でも飲みながらゆっくり待つとするか、勿論「砂糖あまあまのミルクぐびぐび!」でね」


「じゃあダンチョー団長お仕事頑張ってください!」


「あ、くそ!んー・・・仕事じゃ仕方ないか・・・おう、セッキーにクラスチェンジが終わったら1度顔を見せるように言っておけ、団長室で仕事してるからちゃんとノックするんだぞ」


「はーい!」


 アサギとフクフは書類を両手に抱え少し背中を丸くしながら団長室にはいっていくダンチョーを見送る


「では客室にでもいくとしようか、あ、君紅茶を「砂糖あまあまのミルクぐびぐびですね!かしこまりました!」あ、うん、よろしく・・・アサギ君は本当に皆に好かれてるね」


「え?そうですか?嬉しいです!」


「うんうん、良い事だ良い事だ、さて客室でちょっと話でもしながらセッキー君達を待つとしようか」


「はーい」



 それから少し時間が経ち


「アサギー!プリーストになったわよー!」


 セッキーが客室に飛び込んでくる


「おー、おめでとー!」


 クラスチェンジしても見た目からは大して違いはわからない、厳密に言えば変わるのだが装備をつければその違いは見えなくなってしまうのである


「まだなったばかりだからスキルもないけどね」


「そっか、はやくレベル上げに行きたいね!!」


「そうね、他の2人はまだかしらね、私もはやく行きたいわ」


「おめでとう、セッキー君、ダンチョー団長があとで顔を出すように、と言っていたよ、あの言い方からすると君だけみたいだった、今行って来ると良い」


「え?ダンチョー団長が私だけにですか?」


「そうだね、セッキーに顔を見せるように、って言ってた気がする」


「そうなの?じゃあ行って来るわね、2人が来たら待っててもらって」


「うん、いってらっしゃい」


 セッキーが客室から出て行ったのを見送った後


「何の用なんだろう?」


「んー、なんだろうね?」


 フクフには思い当たる事があるがそれは顔にも出さずにいた、とそこへ


「おう、アサギー!みろーウィザードだぞ!」


「私もシャドウになったよー!」


「わー、2人ともおめでとう!」


「マーリン君、マァ=チャン君、おめでとう」


「「ありがとうございます!」」


「セッキーはまだかー?」


「セッキーなら今ダンチョー団長に呼ばれて団長室だよ、所でクラスチェンジってどんな感じだったの?クエストあった?」


「あー、ウィザードの方は色々集めてもってこい、って感じだった、シャドウは?」


「シャドウは人探しだったわ、結構苦労したー」


「へぇ、そんな感じなんだ、フクフ副団長、パラディンはどんな感じなんです?」


「ん、パラディンへのクラスチェンジはアンデットの退治だよ、指定された場所にいってそこにいるアンデットを狩ってきて証を見せたら完了だ、ちなみにプリーストも指定されたものを持ってくる感じだね、討伐系になるのは専門職のクラスチェンジからだよ」


「なるほど、じゃあナイトもアイテム集めかな」


「ナイトは練兵場での転職になるがそうだね、オークの牙とかコボルトの盾の破片とかだったかな」


「なるほど、収集品でいいのか、マーリンもそうだったの?」


「おう、1つだけ花を取って来いって言われたけどそれ以外は収集品だな、その花がさー・・・「チトトーイ荒野」に咲く花でさー・・・今ちょうど徘徊時間で超ビビった」


「あー・・・それは怖かったね・・・」


「なに?その徘徊時間って?」


「ああ、まぁちゃんに言ってなかったっけ、「チトトーイ荒野」のフィールドボスの事、そいつが湧くと荒野にモブが1匹も居なくなってそいつだけになるんだけどね、めっちゃくちゃ強いんだよ!」


「へー・・・会わなくてよかったね」


「ほんとだよ・・・まあ、あいつはいつか俺らで倒すけどな!まぁちゃんんも手伝ってくれよ!?」


「うん、もちろん!楽しそうだね!」


「それじゃあまだまだ強くならないといけないね」


 ガオーンとの戦闘経験があるフクフがにこやかに笑いながら言う


「専門職になるくらいまで強くなれなきゃあいつには勝てないよ」


 そんなに強いのか、マーリンとまぁちゃんは息をのんだ、しかしアサギは「そうこなくっちゃ!燃えてきた!!ね!!」とガオーンが強いとわかってとても嬉しそうだ


「ふふ、ガオーンを倒せるくらいまで強くなるのを楽しみにしてるよ」


 ガチャリ、と客室のドアがあいた


「お、おかえり、セッキー、何の話だった?」


「ただいま、教会の変更の手続きよ」


「え?それって?」


「ダンチョー団長のお陰で私の所属する教会が「創造神の教会」になったのよ」


「セッキー!!!」


 アサギはドアの前にいるセッキーに思わず飛びついた・・・その時かなり重く鈍い音が辺りに広がった


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